外務報道官談話

平成28年4月5日

1 我が国は,ナゴルノ・カラバフにおいて発生した衝突に関し,深い懸念を表明するとともに,犠牲となった方々に深い哀悼の意を表明します。

2 ナゴルノ・カラバフ紛争の最終的な解決は,コーカサス地域の平和と安定にとって極めて重要です。

3 この認識の下,我が国は,OSCEミンスク・グループ共同議長の仲介努力を支持し,国際法の原則に基づき,平和的に解決されることを期待します。

(参考)ナゴルノ・カラバフ紛争
(1)アゼルバイジャン領内のナゴルノ・カラバフ(NK)自治州の帰属を巡るアルメニアとアゼルバイジャン間の紛争。NK住民の多数はアルメニア人が占めており,ソ連末期,アゼルバイジャンからアルメニアへの帰属変更要求が高まり,1991年のソ連解体に伴いアルメニアとアゼルバイジャンの間の武力紛争に発展。

(2)アルメニアは,1993年までにNKほぼ全域及びアルメニアとの回廊地帯を占領(アゼルバイジャン領の約20%)。1994年,ロシア及びOSCEの仲介により停戦合意。OSCEミンスク・グループ(米・仏・露が共同議長)による仲介で,1999年以降,アルメニア・アゼルバイジャン両国首脳・外相等様々なレベルで直接対話が累次行われているが,最終的解決に向かう目処は立っていない。


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