外務報道官談話

平成27年9月18日

1 日本は,ブルキナファソの首都ワガドゥグにおいて発生した,大統領特別警護隊によるカファンド暫定大統領等の拘束事案とその後のブルキナファソにおける情勢を懸念をもって注視しています。

2 日本は,暴力によって暫定政府当局を排除しようとする試みを非難するとともに,すべての被拘束者の一刻も早い解放を求めます。

(参考)(日付,時間はいずれも現地時間)

(1)9月16日午後,大統領特別警護隊(RSP)の一部が大統領府にて開催されていた閣議の最中に乱入し,カファンド暫定大統領及びジダ暫定首相他2名の大臣を拘束した旨報道された。

(2)17日午前,大統領特別警護隊が,「民主主義のための国民評議会(CND)」の名で,次の内容を含む声明を発出した。

  • 暫定大統領を解任する。
  • 暫定政府を解体する。
  • 暫定国民評議会を解散する。
  • ディエンデレ将軍(元大統領府特別参謀長)をCNDの議長とする。
  • 17日以降,19時から翌朝6時までブルキナファソ全土における夜間外出禁止令をしく。
  • 新たな命令が出るまで空港及び国境を閉鎖する。

(3)一連の動きに反対する市民らが16日夜からデモ等を行っており,これら市民を散らすため,軍部が警告射撃を行っている。17日18時現在,死者1名,負傷者60名が確認された旨報じられている。

(4)なお,ブルキナファソでは,10月11日に大統領及び国民議会選挙が予定されていた。

(5)在ブルキナファソ日本国大使館は在留邦人の安否確認を行っており,これまでのところ,在留邦人に被害が出たとの情報には接していない。


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