外務報道官談話

平成27年5月27日

1 5月22日(現地時間同日),サウジアラビアの東部州カティーフで自爆テロが発生し多数の死傷者が出たことに関し,強い衝撃と憤りを覚えます。日本は,亡くなられた方々及び御遺族に対する心からの哀悼を表します。

2 テロはいかなる理由においても正当化できず,日本は,罪のない人々を無差別に標的にする残虐なテロ行為を改めて断固として非難します。また,事件により衝撃を受けたサウジアラビア王国政府と同国国民に対し連帯の意を表します。

(参考)
(1)5月22日(現地時間),サウジアラビア東部州のイスラム教シーア派が多数を占めるカティーフ市のアル=クダイフ地区のシーア派モスクにおいて,金曜礼拝の最中に自爆テロ事件が発生し,サウジアラビア内務省によれば,少なくとも21人(うち1人は自爆犯)が死亡,101人が負傷。その後,イスラム過激派組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)の支部を名乗る「ISILナジュド州」は,この事件についての犯行声明を発出し,その声明の中で,サウジアラビア国内のシーア派に対する更なる攻撃を示唆。

(2)サウジアラビア国内では,最近,ISIL関連組織によると同国政府が認定する襲撃事件が,断続的に発生していたが,これらの組織が犯行声明を発出したのは今回が初めて。


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