外務報道官談話

平成27年3月31日

1 イエメンでは,ホーシー派の武装勢力が首都サヌアを武力にて制圧した後,3月25日以降,サヌアから逃れていたハーディ大統領を追って同国南部に進出していました。このような中,サウジアラビア等が,正統にイエメン政府を代表するハーディ大統領の要請を受け,ホーシー派の根拠地を空爆したと承知しています。

2 我が国は,サウジアラビア等のGCC各国が,国連とともにイエメンの全ての政治勢力が参加する包括的な政権移行プロセスの再開に向けて努力してきたことを一貫して支持してきています。

3 我が国は,今回のサウジアラビア等による軍事行動の背景には,イエメン政府がホーシー派武装勢力の活動を取り締まることができない状況の中で,これ以上の暴力を食い止めなければならないという事情があったと理解しています。

4 我が国としては,こうした地域各国の努力が実を結び,事態の沈静化に繋がることを期待すると同時に,イエメンの全ての勢力が暴力に訴えることなく,国連主導による政権移行プロセスが再開されるよう,国際社会と連携して取り組んでいきます。


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