談話
パキスタンにおけるテロ事件について(外務報道官談話)
平成26年11月3日
1 11月2日(現地時間同日),パキスタン西部のラホール市郊外ワガー(インドとの国境付近)において発生したテロによって多くの死傷者が出たことに,強い衝撃と悲しみを覚えます。我が国は,亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに,御遺族に対し哀悼の意を表します。また,負傷者の方々に心からお見舞いを申し上げます。
2 このようなテロ行為は,無辜の人々を狙う許し難い行為であり,我が国は,これを断固として非難します。我が国は,あらゆる形態・目的のテロを非難し,いかなるテロ行為も正当化し得ないことをあらためて強調します。
3 我が国は,国際社会と協力しつつ,テロに立ち向かうパキスタン政府の努力を支援していく考えです。
【参考】
1 11月2日22時30分頃(現地時間18時30分頃),パキスタン西部のラホール市郊外にあるワガー国境駐車場において爆発が発生し,50名以上が死亡,100名以上が負傷した模様。爆発現場付近では,毎日,印パ両軍による国旗降下式が行われており,同行事を観覧した訪問者が帰宅するために駐車場に戻ったところで爆発が起きたと見られ,カラチや連邦直轄部族地域(FATA)を拠点とするスンニ派過激組織「ジュンダラ(Jundallah:アラーの兵士の意味)及びパキスタン・タリバーン運動(TTP)」の一派である「ジャマト・ウル・アハラル(Jamaat-ul-Ahrar)」が犯行声明を発出した。
2 なお,11月3日正午現在(日本時間),邦人に被害があったとの情報はない。