談話
イラクにおける新大統領の選出について(外務報道官談話)
平成26年7月25日
1 我が国は,7月24日にイラク国民議会においてフアード・マアスーム大統領(Dr. Fuad Ma’soum, President of the Republic of Iraq)が選出されたことを歓迎します。
2 我が国は,早期の新政府の形成を通じてイラクが宗派を超えて国家的統一を実現することが重要であると呼びかけてきており,引き続き新政府の早期形成に向けて全ての関係者が取り組むことを期待します。
(参考1)フアード・マアスーム新大統領略歴
1938年7月1日(76歳)生まれのクルド人。2003年のイラク戦争後の政治プロセスにおいて,国民議会準備委員会委員長,暫定国民議会議長,国民議会議員を歴任。クルディスタン愛国同盟の政治局員を務める。2009年3月,第3回国民融和セミナーに参加のため訪日。
(参考2)大統領選出後の新政権発足までの手続き
憲法上,大統領は,選出から15日以内に国民議会内の第一政党(政党連合)から首相候補を指名,同首相候補は30日以内に閣僚名簿を作成の上国民議会に提出し,国民議会の承認を得て,新政府が発足する。国民議会が不承認の場合や組閣が失敗に終わった場合,大統領による首相候補指名から始まる組閣プロセスが再度行われる。