談話
イラク北部ニナワ県モースル市等の治安状況について(外務報道官談話)
平成26年6月11日
1 我が国は,イラク北部ニナワ県のモースル市等が,現地時間9日から,アル・カーイダ系テロ組織の攻撃によって制圧され,多くの犠牲者が出ている事態を深く憂慮しています。
2 我が国は,今回のテロ組織による攻撃を強く非難するとともに,引き続きイラク政府によるテロとの戦いを支持していく考えです。
3 我が国は,イラク政府が今般の事態によるイラクの一般市民及び市民生活への影響を最小限に押さえつつ,速やかに治安状況の回復に取り組むことを期待します。
(参考)イラク北部ニナワ県モースル市等の治安状況
(1)各種報道によれば,6月9日夜,数百名のアル・カーイダ系テロ組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」所属と思われる武装勢力がモースル市を襲撃し,イラク軍・警察と交戦状態に入った。
(2)10日,武装勢力は,モースル市の大部分を支配し,いくつかの警察署に火を放ち拘禁者を解放した模様。また,武装勢力は,モースル市を制圧後,サラーハッディーン県及びキルクーク県の一部も掌握していると見られている。