- 本28日(火曜日)(現地時間同日),ロンドンで開催された国際海事機関(IMO)理事会において,次期IMO事務局長に,日本が候補として擁立していた関水康司(せきみずこうじ)IMO海上安全部長が選出されたことを我が国として歓迎します。
- IMOは,海上の安全,海洋汚染の防止等の海事問題に関するルール策定において主要な役割を果たしている他,最近では,船舶から排出される温室効果ガス(GHG)の削減に関する検討やソマリア海賊問題に関する行動指針の策定等においても重要な役割を果たしており,物流の多くを海上輸送によって行っている我が国にとって重要な機関です。
- 関水氏がIMO事務局長としてその重責を担い,活躍することを強く期待するとともに,我が国としては,今後さらに同機関との関係を強め,世界の海事問題への対策の強化に向けた活動に一層積極的に貢献していきます。
【参考】
1.国際海事機関(IMO:International Maritime Organization)
(1)IMOは船舶の安全及び船舶からの海洋汚染の防止等,海事問題に関する国際協力を促進するための国連の専門機関として,1958年に設立された。(2)IMOは,船舶の安全,海洋汚染防止,海難事故発生時の適切な対応などの様々な観点から,船舶の構造や設備などの安全基準,船舶からの油,有害物質及び排ガスの排出規制等に関する条約等の作成や改訂を随時行っている。
(3)2011年6月現在,169の国・地域が加盟(3地域が準加盟)している。事務局所在地はロンドン。
(4)関水氏は,2012年1月に事務局長に就任する予定。
2.関水康司氏略歴
関水康司氏は,1952年生まれ(58歳)。1977年に運輸省(当時)に入省後,外務省出向,IMO派遣を経てIMOに転籍し,要職を歴任。現在,IMO海上安全部長を務めている。