談話・コメント

外務報道官談話

東南アジア非核兵器地帯条約(バンコク条約)について

平成23年11月22日

  1. 先般のインドネシアのバリにおいて行われたASEAN関連首脳会合に際して、5核兵器国とASEANとの間で、5核兵器国が東南アジア非核兵器地帯条約(バンコク条約)の議定書に加入することを可能にするための協議が妥結しました。バンコク条約は、東南アジア地域における平和と安定及び国際的な核軍縮の進展に資するものであり、我が国として協議の妥結を歓迎します。
  2. 我が国としては、5核兵器国によるバンコク条約の議定書の早期署名・批准を期待するとともに、「核兵器のない世界」の実現に向けて、国際社会の中で一層のリーダーシップを発揮していく考えです。

(参考1)東南アジア非核兵器地帯条約(バンコク条約)
 東南アジアに対する域外国の如何なる干渉からも自由、平和かつ中立的な地帯を設立することを目的とした「東南アジア平和・自由・中立地帯構想(ZOPFAN)」の一環として位置づけられる非核兵器地帯条約。1995年12月署名、1997年3月発効(2001年3月フィリピンが批准し、全ての当事国の批准が完了)。
 条約は、締約国による核兵器の開発・製造・実験・配備等の他、領域内(公海を含む)における放射性物質の投棄等を禁止し、自国領域内において他国がこれらの行動(核兵器の運搬を除く)をとることを許してはならないとしている。また、議定書は、核兵器国による域内における核兵器の使用および使用の威嚇を禁止している。

(参考2)5核兵器国
 米国の他、英国、中国、フランス、ロシア。

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