
中曽根外務大臣談話
広島・長崎平和記念式典に際して
平成21年8月9日
- 我が国は、唯一の被爆国として、広島、長崎の悲劇を二度と繰り返さないとの強い決意の下、非核三原則を国の基本政策として掲げ、核廃絶に向けて着実かつ具体的な一歩一歩を積み重ねる必要があるとの立場から、積極的な核軍縮外交を行っています。
- かかる取組の一環として、我が国はこれまで15年間にわたり国連総会に核廃絶決議案を提出してきたほか、本年4月、私は、核兵器のない世界に向けた我が国の考え方についてスピーチを行い、世界的核軍縮を進めるために、具体的な11の指標を世界に提案しました。また、7月のラクイラ・サミットでは、G8として初めて「核兵器のない世界」に言及し、世界的な核軍縮・不拡散に関する機運の高まりを維持・強化するための力強いメッセージを発出しました。
- 広島及び長崎における平和記念式典において発出された平和宣言では、残念ながら、日本政府のこれまでの取組に関しては言及がありませんが、日本政府としては、これまでの取組を踏まえ、広島や長崎の関係者の方々の支持を得つつ、今後とも、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向け、国際社会の先頭に立って積極的な努力を継続していきたいと考えています。