談話・コメント

中曽根外務大臣談話

オバマ米国大統領による「核兵器のない世界」に関する演説について

平成21年4月8日
  1. 4月5日(日曜日)、オバマ米国大統領は、プラハにおいて、「核兵器のない世界」に関する演説を行いました。
  2. 我が国としては、これまでもすべての核兵器国による核軍縮努力を求めてきており、この度、オバマ大統領が、平和で安全な「核兵器のない世界」に向けた現実的且つ具体的な方途を追求することを明確に宣言したことを強く支持します。
  3. 特に、第一次戦略兵器削減条約(STARTI)後継条約の年内交渉妥結、包括的核実験禁止条約(CTBT)批准の追求、兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)交渉開始への意思を改めて表明したことや、テロリストへの核拡散を防止するための核物質管理についての新たな国際的取組と「核セキュリティーに関する世界サミット」の開催についての提案を歓迎します。
  4. 我が国としては、このようなオバマ大統領の呼びかけが、その他の核兵器保有国も参加した世界的核軍縮の機運を盛り上げることを強く期待しています。核兵器のない世界の実現に向けて、また、最も近い目標としては、2010年NPT運用検討会議の成功のため、引き続き米国をはじめとする国際社会との連携を強化していく考えであり、4月中を目途に、改めて私自身からこのような考え方を演説の形で表明する考えです。
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