談話・コメント

中曽根外務大臣談話

最近のガザ情勢の悪化について

平成20年12月28日
  1. 我が国は、ガザ地区からのイスラエルに対するロケット攻撃及びそれに対するイスラエル軍の空爆によるガザ地区を巡る情勢の悪化を深く憂慮します。27日のイスラエル軍の空爆により多数の死傷者が発生したこと、また、ガザ地区からのロケット攻撃によりイスラエル側にも死傷者が出ていることに遺憾の意を表明します。
  2. 我が国は、暴力のエスカレートを防ぐため、両当事者が武力の行使を即座に停止するよう求めます。その観点から、イスラエルに対して最大限の自制を発揮するよう要請します。また、パレスチナ武装勢力に対し、ガザからのイスラエルに対する攻撃を停止するよう要請します。そして、我が国は、イスラエルとハマスが停戦合意を回復するよう強く求めます。この関連で、エジプトが行っている仲介努力を評価するとともに国際社会が協力しこれ以上の事態の悪化を防ぐことを強く希望します。
  3. 我が国は、ガザ地区を巡る状況の悪化が、昨年のアナポリス国際会議以降行われている和平交渉に与えうる否定的な影響を懸念しています。我が国は、イスラエルとパレスチナ自治政府双方に対し、状況を打開し、和平プロセスを更に進展させるための努力を継続するよう求めます。我が国は、今後とも、国際社会とともに、和平プロセスの進展を最大限支援するとともに、ガザ地区に対するものを含め、対パレスチナ支援を続けていく考えです。
このページのトップへ戻る
中曽根外務大臣談話 | 平成20年談話 | 目次へ戻る