
高村外務大臣談話
ロシアによる南オセチア及びアブハジアの独立承認について
平成20年8月27日
- 我が国は、グルジアの領土一体性の原則に基づく平和的解決を一貫して支持しており、また、現在平和的解決に向けた国際的努力が継続されている中で、昨日、ロシアが南オセチア及びアブハジアの独立を一方的に承認したことは、このような国際社会の努力と相容れないものであり、遺憾である。
- 我が国は、グルジアをめぐる問題は、6原則の停戦合意に基づき、地域の安定を真に達成できるよう、平和的に解決されるべきだと考えており、ロシアが一方的な行動を取らないことを呼びかけるものである。我が国としては、ロシアがG8のメンバーとして責任ある立場から行動することを強く期待する。
【参考】南オセチア、アブハジアの地位問題
(1)25日、露連邦院(上院)及び国家院(下院)は、南オセチア及びアブハジアの独立承認問題を検討するよう露大統領に求める決議を全会一致で採択。
(2)同日、ブッシュ米大統領は、上記決議に深い懸念を表明し、ロシア指導層に対し、独立国家として承認しないよう求める声明を発表。我が国も、26日、谷崎欧州局長よりガルージン在京露大臨時代理大使に対し、かかる動きに対する強い懸念を表明。
(3)26日、メドヴェージェフ露大統領は、南オセチア及びアブハジアの独立を承認する大統領令に署名。