談話・コメント

高村外務大臣談話

ロシアとグルジアの和平案合意について

平成20年8月14日
  1. 我が国は、ロシア及びグルジアが南オセチア自治州をめぐる停戦案に合意したことは、仏(EU議長国)を始めとする国際社会の働きかけの成果と考え、これを歓迎する。
  2. 我が国は、この合意が現場において確実に実行されることを期待する。また、グルジアの領土一体性が尊重されることが重要であり、今後とも現地情勢を注視していく。
  3. 我が国は、この問題の平和的解決に向けて、民族的対立が再び先鋭化することなく、対話を行うことができる環境を作っていくための国際社会の努力に協力していく考えである。

【参考】

11日、EU議長国のクシュネール仏外相及びOSCE議長国フィンランドのストゥブ外相が、トビリシ入り。サーカシヴィリ・グルジア大統領に対し停戦案を提示、「サ」大統領は右に原則同意。

12日、両外相及びサルコジ仏大統領がロシア入り。メドヴェージェフ露大統領と会談。和平の前提「6原則」で一致。

13日、サルコジ大統領はグルジア入りし、サーカシヴィリ大統領から右「6原則」につき合意を確認。

(「6原則」; 1)武力の不行使 2)すべての軍事行動の最終的停止 3)人道支援への自由なアクセスの保証 4)グルジア軍が恒常的な配置場所に戻ること 5)ロシア軍が武力行動の開始以前のラインまで撤退し、国際的なメカニズムが構築されるまでロシアの平和維持部隊は安全保障のための追加的措置を取ること 6)南オセチア及びアブハジアの強固な安全を確保する手段に関する国際的な議論の開始)

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