談話・コメント

麻生外務大臣談話

イランの核問題に関する国連安全保障理事会決議の採択について

平成18年12月24日
  1. 12月24日(日曜日)(ニューヨーク時間23日(土曜日))、国連安全保障理事会において、イラン及び各国連加盟国が取るべき措置を盛り込んだ決議1737が全会一致で採択された。我が国は、同決議の採択について、イランの核問題に対する国際社会の一致した断固たる姿勢をイランに示すものとして評価する。
  2. 我が国としては、イランの核問題を巡る現状を強く懸念しており、国際的な核不拡散体制の堅持、北朝鮮の核問題の影響、国際社会のエネルギー供給に大きな影響を有する中東地域の安定の観点からも毅然とした対応が必要と考えている。我が国は安保理理事国として、安保理が一致した形で迅速に決議が採択されるよう、関係国と緊密に連携し協議してきたところである。
  3. 我が国は問題の交渉を通じた平和的解決を強く望んでおり、そのため、イランが、今回の安保理決議の採択を受け、すべての濃縮関連・再処理活動の停止を含む今回の安保理決議の要求事項を遵守した上で、交渉プロセスに復帰することを強く期待する。またそのために、イランに対し引き続きあらゆる機会を通じ働きかけていく考えである。
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