談話・コメント

麻生外務大臣談話

イラク・ムサンナー県における治安権限の移譲に係るイラク政府の発表について

平成18年6月19日
  1. 6月19日(月曜日)ヌーリー・マーリキー・イラク首相は、イラク治安部隊は、治安権限の移譲を受ける用意が出来ており、完全な治安権限の移譲を受ける最初の県となる光栄に浴するのは、ムサンナー県である旨を発表し、治安権限移譲のための式典が来月(7月)に開催される旨述べた。我が国として、この決定を歓迎する。
  2. このたびのイラク政府の決定により、ムサンナー県が治安権限の移譲が行われる最初の県となったことは、現地での多国籍軍及びイラク側治安当局の努力が成果を上げたことを示すものである。また、これまでのイラク人自身による努力と、我が国を含む国際社会全体の支援により、民主的な政府の下でイラク人自身による自立的な復興が進んでいることを示すものでもあると考えている。我が国として、今般のイラク政府の決定を支持する。
  3. イラクは現在非常に重要な時期にあり、我が国は国際社会と協調しつつ、イラク新政府及びイラク国民の国造りに向けた努力を引き続き支援することにコミットし続ける必要がある。我が国としても、引き続き、我が国に相応しい方法で様々な支援を実施していく考えである。サマーワにおける陸上自衛隊の人道復興支援活動も含め、我が国の対イラク支援のあり方については、本日のマーリキー首相の発表も踏まえつつ、政府全体として今後の対応を考えていくことになる。
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