
麻生外務大臣談話
イラク新政府の発足について
平成18年5月20日
- 5月20日(土曜日)、イラク国民議会において閣僚名簿が提出され、承認された。これによりイラク新政府が発足し、安保理決議1546等で定められた政治プロセスが完了したことになる。わが国は、これを大いに歓迎するとともに、イラク新政府とイラク国民に対し、この極めて重要な成果について祝意を表する。今後、イラクが国民融和の下で民主的で安定的な国家として発展するとともに、国際社会の責任ある一員として繁栄していくことを期待する。
- わが国は、イラクの平和と安定は、中東地域の安定に不可欠であることから、これまで自衛隊による人的貢献とODAによる支援を「車の両輪」として実施し、イラク人による国づくりを積極的に支援してきた。わが国としては、今回の新政府発足を契機として、将来イラクが自らの力で復興していくことを期待するとともに、同国との間で多分野にわたる緊密な二国間関係を構築していくことを期待している。
- 他方、イラクは治安の回復をはじめとして依然困難な課題を抱えている。わが国は、今後も、国際社会と連携しつつ、イラク人による主体的な国づくりを引き続き積極的に支援していく所存である。
(参考)
首相:ヌーリー・アル・マーリキー(シーア派)
副首相:サラーム・アル・ゾウバイー(スンニー派)
副首相:バルハム・サーレハ(クルド)
外相:ホーシュヤール・ズィーバーリー(クルド)
内相:マーリキー首相が代行
国防相:ゾウバイー副首相が代行
大統領:ジャラール・タラバーニー(クルド)(4月22日選出)
国民議会議長:マフムード・アル・マシュハダーニー(スンニー派)(4月22日選出)