
町村外務大臣談話
イラクの憲法草案の承認について
平成17年10月25日
- 10月25日、イラク独立選挙管理委員会は、同月15日に行われた国民投票において憲法草案が承認されたとの発表を行った。わが国は、この度の憲法草案の承認を、イラクの政治プロセスにおける極めて重要な進展として歓迎するものである。
- 今回憲法草案が承認されたことを受け、新政府を樹立するための国民議会選挙が12月15日に行われる予定である。わが国は、来たる国民議会選挙をはじめとする今後の政治プロセスが宗派や民族を超えた協調の下に進展していくことを期待する。
- わが国は、イラク人による国づくりを国際社会とも連携しつつ引き続き積極的に支援していく。
(参考)
(1)憲法草案は、投票者の過半数が賛成し、かつ、3県以上の県で3分の2の反対がない場合承認される。25日のイラク独立選挙管理委員会の発表によれば、投票結果は、78.59%が賛成、21.41%が反対。投票率は約63%。スンニー派が住民の多数を占めるとされる3県のうちアンバール県、サラーハディッーン県では反対が3分の2を超えたが、ニナワ県では3分の2を超えなかった。
(2)わが国は、イラクの憲法起草作業を支援するために、本年6月ハサニー国民議会議長を始めとする同議会議員等14名を日本に招聘し、憲法制定支援セミナーを実施した。