談話・コメント

外務報道官談話

わが国の南アジア地域協力連合へのオブザーバー参加について

平成17年11月14日
(英語版はこちら)

  1. 11月12日から13日の日程でバングラデシュの首都ダッカで開催されていた第13回南アジア地域協力連合(SAARC)首脳会議において、わが国のSAARCへのオブザーバー参加が認められたことを歓迎する。
  2. わが国は、SAARCが南アジア地域、ひいてはアジア全体の安定と発展に寄与するとの認識の下、その活動を支援してきている。今後はオブザーバー参加を通じて、SAARCおよびSAARC加盟諸国との関係を更に強化していく考えである。

【参考】

  1. 南アジア地域協力連合(South Asia Association for Regional Cooperation: SAARC)は1985年に発足した経済社会開発や文化面での協力等を目的とする比較的緩やかな地域協力の枠組みであり、南西アジアの7ヶ国(インド、パキスタン、バングラデシュ、スリランカ、ネパール、ブータン、モルディブ)で構成される。我が国は従来からSAARCと協力促進の観点からオブザーバー参加資格を求めてきた。
  2. 今回の首脳会議においては、アフガニスタンの加盟が承認され、我が国及び中国のオブザーバー参加も原則認められた。SAARCが加盟国の拡大およびオブザーバー参加資格の付与を決定したのは、1985年設立以来初めてである。

    【首脳会議で採択されたダッカ宣言の該当部分】

    • 加盟国の元首又は首相は、アフガニスタン・イスラム共和国のSAARC加盟に係る要請を歓迎するとともに、手続きの完了を条件に(subject to the completion of formalities)、アフガニスタンを加盟国として招待した。
    • 彼らはまた、中華人民共和国及び日本のオブザーバーとして関与するとの希望を歓迎するとともに、原則としてそれに合意した。(SAARC)閣僚評議会は、2006年7月に開催される第27回会合において、この点に関する具体的な参加形態を決定する。
  3. なお、今回の首脳会議に際しては、小泉総理より、SAARC創立20周年の祝意およびSAARCとの協力促進の意思を伝達するジア・バングラデシュ首相宛書簡を発出した。
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