ODAと地球規模の課題
中央アジア5か国に対する無償資金協力「中央アジアにおける災害リスク及び 気候変動に対する都市強靱性向上計画(UNDP連携)」に関する書簡の署名・交換
令和6年9月12日
9月11日(現地時間同日)、カザフスタン共和国の首都アスタナにおいて、山田淳駐カザフスタン日本国特命全権大使と、ヴァヴィエルニヤ・カタジナ国連開発計画カザフスタン事務所代表(Ms. Katarzyna WAWIERNIA, Resident Representative of UNDP Kazakhstan)との間で、供与額7億7,300万円の無償資金協力「中央アジアにおける災害リスク及び気候変動に対する都市強靱性向上計画(UNDP連携)」に関する書簡の署名・交換が行われました。
- 中央アジア5か国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)では、氷河融解による洪水やダムの決壊、大気汚染等の気候変動に起因する災害が発生しています。これまで各国は、災害に対しては被災後の対応が中心であったため、適切な防災に関する人材育成や、防災を踏まえた都市計画に対する関心が高まっていました。
- この協力は、経済成長著しい各国都市において、防災を含む都市計画の策定、防災に関する人材育成、防災や災害対応時における国内の関係機関間や中央アジア各国との連携強化、早期警報システムの導入等の都市強靭化につながるインフラ整備を行うものです。
- この協力により、中央アジア5か国において、地域の共通課題である防災を含む都市強靱化が図られ、もって中央アジア各国による防災協力の促進につながることが期待されます。
(参考)中央アジア各国基礎データ
- ウズベキスタン共和国は、面積44.74万平方キロメートル(日本の約1.2倍)、人口3,570万人(2024年、国連人口基金)、人口1人当たり国民総所得(GNI)2,360米ドル(2023年、世界銀行)。
- カザフスタン共和国は、面積272.49万平方キロメートル(日本の約7倍)、人口1,980万人(2024年、国連人口基金)、人口1人当たり国民総所得(GNI)10,940米ドル(2023年、世界銀行)。
- キルギス共和国は、面積19.85万平方キロメートル(日本の約半分)、人口680万人(2024年、国連人口基金)、人口1人当たり国民総所得(GNI)1,700米ドル(2023年、世界銀行)。
- タジキスタン共和国は、面積14.31万平方キロメートル(日本の約4割)、人口1,030万人(2024年、国連人口基金)、人口1人当たり国民総所得(GNI)1,440米ドル(2023年、世界銀行)。
- トルクメニスタンは、面積48.8万平方キロメートル(日本の約1.3倍)、人口660万人(2024年、国連人口基金)、人口1人当たり国民総所得(GNI)7,130米ドル(2019年、世界銀行)。