外務報道官談話

平成31年1月22日

1 1月20日(現地時間),マリ共和国キダル州アゲロックにおいて,同国に展開する国連マリ多面的統合安定化ミッション(MINUSMA)の部隊に対し,武装勢力が攻撃を行い,部隊に所属するチャドの要員10名が死亡し,少なくとも25名が負傷しました。このことに関し,我が国は,チャド政府,マリ政府,MINUSMA及び犠牲者のご家族に対し,心から追悼の意を表明し,犠牲者の御冥福と負傷者の早期回復を祈念します。

2 テロ行為はいかなる理由においても正当化できず,我が国は,あらゆる形態のテロリズムを断固として非難します。我が国は,チャド,マリ両政府及び両国国民に対し,強い連帯の意を表すとともに,MINUSMAを始めとする国際社会と協力しつつ,マリおよびサヘル地域の平和と安定に貢献していく考えです。

[参考1]事件概要
 1月20日(現地時間)朝,マリ共和国キダル州アゲロックに駐留するMINUSMA部隊に対し,武装集団がテロ攻撃を行い,部隊のチャド要員が10名死亡し,少なくとも25名が負傷した。邦人の被害は確認されていない(日本時間1月22日現在)。

[参考2]国連マリ多面的統合安定化ミッション(MINUSMA)
 2013年に設立されたMINUSMAは,マリ政府と武装勢力等による合意の履行を支援すること等を目的として,マリに派遣されている国連平和維持活動部隊。

[参考3]最近の日本の対マリ/サヘル支援(平和・安定分野)
 我が国は,2008年以降国連開発計画(UNDP)経由でマリ平和維持学校に対し,累計445万ドルを支援。また平成29年度の補正予算でマリを含むサヘル地域に対し約2,900万ドルの支援を実施。


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