世界が報じた日本
海外主要メディアの日本関連報道
最近の海外主要メディアにおける日本関連報道の中からいくつか紹介いたします。メディア側から予め承認が得られたものの中から選んで掲載しています。転載・複製を禁じます。詳細はリンクから原文をご参照願います。
掲載日:
6月10日付:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
岸田外務大臣(寄稿)
日本とドイツは,自由,民主主義,法の支配等といった基本的価値を共有するパートナーです。両国は地理的には離れていますが,政治面では,ハイレベルでの活発な交流が行われ,国際社会の諸課題につき緊密に協力しています。私も大臣就任以来,4回ドイツを訪れました。また,経済面では,本年3月にハノーバーで行われたCeBIT(情報通信見本市)において日本はパートナー国となり,過去最多の118社による日本企業が出展するなど,両国間の結びつきはこれまでになく強まっています。
そのような中,特に,ノルトライン=ヴェストファーレン州は,戦後,欧州における日本企業の一大集積地として,また,ドイツにおける日本文化の発信地として,60年以上にわたり,経済・文化交流両面で日独の架け橋となり,同州における両国国民間の絆は大変固いものとなっています。私も本年2月に同州を訪問し,このような同州が担う重要な役割を実感しました。
活発な日独間の交流は経済面に留まらず,スポーツや文化・芸術面等,ドイツ全土で様々な分野に広がっています。サッカーブンデスリーガでは,ボルシア・ドルトムントの香川真司選手やシャルケ04の内田篤人選手を始め,多くの日本人選手が活躍しています。また,寿司や鉄板焼き等の日本食は既にドイツの社会に溶け込み,ドイツ各地の日本食レストランは多くのドイツの方々に人気があります。また,日本の精神性が表れた茶道や華道,19世紀のジャポニスムに影響を与えた浮世絵,重厚な演奏を奏でる和太鼓等の伝統的な日本文化・芸術は,多くのドイツの方々に好まれています。
さらには,近年は漫画やJ-POPなどの日本のポップカルチャー,そしてロボット技術を始めとするハイテク産業技術等に特にドイツの若い方々に関心を持っていただき,これらをきっかけとして,ドイツの大学で日本学の人気が増していると聞いています。毎年デュッセルドルフで開催される日本文化紹介イベントの「日本デー」に約75万人が訪れることは,多くのドイツの方々に日本文化を身近に感じていただいている証として,大変嬉しく思います。
しかし,異文化を実際に肌で感じるためには,やはりその国を訪問してみることが一番です。日本には,まだまだドイツの方々に知られていない多彩な魅力があります。例えば,ユネスコ世界遺産には現在日本から20件の遺産が登録されており,また国土は海に囲まれ,その約70%が森林や山岳地帯と,豊かな自然に恵まれた国でもあります。2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。現在,我が国は,最先端技術を活用した革新的な出入国審査の実現,通信環境の飛躍的向上,外国人患者受入体制の充実等,全ての旅行者がストレスなく快適に観光を満喫し,日本を体感していただけるよう環境整備を進めています。是非一度日本を訪れていただき,その魅力を感じていただければと思います。
前述のとおり本年2月にノルトライン=ヴェストファーレン州を訪問した際,デュッセルドルフ日本人学校に対し桜の苗木2本を贈呈しました。私は,この桜の苗木がこの地に深く根を下ろした日本人社会の様に,しっかりと根を張り,今後成長をし,素晴らしい桜の花を咲かせるものと信じております。そして,この桜の苗木同様に,日独関係が今後更に安定的かつ強固に成長し,市民レベルの交流が一層美しい花を咲かせることを期待しております。
掲載日:
6月10日付:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
ローラ・セントレーラ記者
12世紀,栄西禅師が中国から飲茶の習慣を日本にもたらし,京都周辺にて喫茶の人気が高まった。抹茶とは,緑茶の茶葉を粉末状にしたものである。
茶事は,茶懐石に始まり茶を供する一連の儀礼で,4時間はかかる。茶道とは「茶の道」であり,その微細を学ぶには一生かかるといわれる。
「禅」体験とは両極となるが,昨今の抹茶ブームは,抹茶を使った数々のスイーツが日本で商品化されたことに起因する。有名な「抹茶ラテ」も2003年に日本で生み出され,その後,世界的なコーヒーショップであるスターバックスがそれをまねた。
掲載日:
6月19日付:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
マーク・スチュワート記者兼アナウンサー
東京はデンバーからほぼ6000マイル離れており,約9倍の面積があるが,両都市は交通に関する問題,及び混雑を改善する必要性を共有している。
新幹線はおよそ時速177マイル,空港に行くAラインの速度の2倍を超える。新幹線だとデンバーからベイルまでの行程は約30分となるだろう。
全般的な運行は効率的である。平均遅延時間は1分未満である。乗客の人命喪失を伴う事故は1964年以来ない。車両は約7分間で迅速に清掃される。
「新幹線は本当に便利だ」とJR東海関係者が述べ,同氏は(新幹線の)技術はコロラドの人々に役立つかもしれないと感じている。
掲載日:
6月16日付:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
マーク・スチュワート記者兼アナウンサー
米国では,典型的なミルクチョコレートのキットカットがおなじみである。一方,日本では,非常に多くの味から選択でき,米国人観光客の注目を浴びることが多い。
大丸のキットカット売り場は,日本中のキットカット・ファンの憧れの地である。
マーク・スチュワート記者が「米国では入手できないもののうち,どの味を購入したいですか。」と現地の米国人旅行者に尋ねると「全部!サクラ,つまり満開の桜味がある。」と答えた。
アジア以外の地域で見つけにくい味は以下のとおり。
りんご,いちご,日本酒,バター,わさび
掲載日:
客年12月19日付:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
林康琪・同紙国際面編集主任
松川るい参議院議員は,東京にある参議院議員会館で当紙のインタビューに応え,日本の政界で女性が直面する困難を自らの経験に基づき語った。
松川氏は,安倍総理の「ウィメノミクス」推進メンバーと言える。松川氏は,2014年に産休を終えて復帰した際,外務省から新設された「女性参画促進室」室長へ発令が出たと回想した。松川氏のもとで,外務省は2014年に第一回「国際女性会議WAW!」を企画し,世界各地の女性代表を招いて,グローバルな女性課題につき議論した。先週閉幕した会議でのスピーチで,安倍総理は行動を通じて女性参画を推進し,途上国の女性の権利促進のために30億米ドルを投入することを表明した。
松川氏は,安倍総理はウィメノミクス推進に真摯に取り組んでおり,日本社会にこれまでにない変化が現れているとした。松川氏は,「人々は女性の権利を社会運動としてではなく,国家成長戦略として見ており,これによって企業トップが女性抜擢について真剣に考えるようになってきた。」と述べた。安倍総理は保守派であるが,大々的にウィメノミクスを推し進めて,より大きな効果を生み出そうとしている。松川氏は,日本は大きな変化を遂げていると考える。「希望してもしなくても,女性の参画はマクロ経済にとって必然である。日本社会の最大の挑戦は人口縮小であり,外国労働者の移民を受け入れないのであれば,答えは一つしかなく,女性人材をうまく活用する必要があるのである。」