経済外交

G7外相会合(概要)

平成26年9月25日

  • G7外相会合1
  • G7外相会合2

 国連総会出席のためニューヨークを訪問中の岸田文雄外務大臣は,9月25日(木曜日)午後1時(米国東部時間)より約1時間半にわたりG7外相会合に参加したところ,概要以下のとおり(G7各国外相(英国は代理出席)及びEU外務・安全保障上級代表が出席し,ドイツが議長を務めた。)。会合終了後,ISIL,ウクライナ情勢及びエボラ対策に関する声明がそれぞれ発出された。

1 アジア情勢

(1)議長国ドイツからの指名を受け,冒頭岸田大臣から,アジアにおいても法の支配や紛争の平和的解決といった原則が尊重されるべきことや,海洋の問題は国際社会全体の関心事であることを指摘した。また,北朝鮮について,拉致,核,ミサイル,といった諸懸案の包括的解決を目指す方針を説明した。

(2)G7会合の参加国からは,海洋における法の支配や航行の自由の重要性について指摘があり,また,北朝鮮の問題にも対応していく必要があるとの意見が出された。アジアにおいてもG7で連携していくことが確認された。

2 エボラ対策

(1)エボラ出血熱の拡大に対して深い憂慮を共有し,これが平和と安全に対する共通のグローバルな脅威である点で一致した。

(2)G7は感染症に対して主導的な役割を果たしてきており,人道危機が悪化することを防ぐためにできる限りの支援をする決意を共有した。

(3)岸田大臣からは,今後4000万ドル相当の追加支援を行う考えや,個人防護具セットの供与,医療関係者の追加派遣,有力な候補薬の提供の検討などを含め,関係国と連携しながらあらゆる施策を講じていく旨説明した。

エボラ出血熱に関するG7外相声明英語(PDF)PDF仮訳(PDF)PDF

3 中東和平

 現在の停戦合意をいかにしてガザの復興及び中長期的な和平につなげていくか等につき議論が行われ,引き続きG7として連携して中東和平について積極的に関与していくことで一致した。

4 イラク・シリア情勢(ISIL)

(1)テロ組織ISILの残虐な暴力,憎悪及び不寛容さを非難するとともに,ISILは致命的な脅威を与えるとの認識を共有した。また,人質となっている者の即時,安全かつ無条件の解放を強く訴えた。

(2)ISILを弱体化させ,壊滅させるための包括的かつ連携された取組を支持することで一致した。米国等がとった軍事行動は,イラクがISILから防衛し,ISILに対して安住の地を与えないことを助ける重要な貢献であるとの認識を共有した。

(3)今後もISILに対抗する勢力を支援し,引き続き人道支援を行っていくことで一致した。

G7外相声明テロ組織ISIL/DAESHとの戦いのための共同行動英語(PDF)PDF仮訳(PDF)PDF

5 ウクライナ/ロシア情勢

(1)ウクライナ東部の状況につき深刻な懸念を共有し,9月5日のミンスク合意および19日の覚書署名を歓迎しつつも停戦合意の継続的な違反を非難し,ロシアがコミットメントを満たすべきとの認識で一致した。

(2)冬季の到来に向け,ウクライナの経済の回復のために支援していくことで一致した。

(3)G7が連携して追加制裁を実施したことを確認し,今後,ロシア側から停戦合意と和平計画の実現のため前向きな動きが見られれば制裁を撤回し得るが,逆に状況を悪化させた場合には更なる制裁もあり得るとの認識で一致した。

ウクライナに関するG7外相声明英語(PDF)PDF仮訳(PDF)PDF

6 その他

 2015年のG7外相会合は4月14日~15日にドイツのリューベックで行われることとなった。


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