外務報道官談話
ミャンマーにおける総選挙実施
(外務報道官談話)
令和2年11月9日
- 8日、ミャンマー連邦共和国において、2015年の歴史的な総選挙でミャンマーの国民が選んだ政権が発足して以来、初めての総選挙が行われました。選挙結果の正式な発表はまだ行われていませんが、今次総選挙が平和裡に実施されたことを歓迎します。ミャンマーの民主化の過程において重要な節目となるものであり、公正かつ透明性の高い選挙の実施を支援するため、日本政府は、笹川陽平ミャンマー国民和解担当日本政府代表を団長とする選挙監視団を派遣したほか、二重投票を防止するための特殊インクの供与等を行いました。
- 8日(現地時間同日)、ミャンマーに派遣されている日本政府選挙監視団の笹川団長から、今回のミャンマー総選挙は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための様々な対策を講じながら、国内外の選挙監視団が見守る中で、概ね平穏に投票が行われたとの報告を受けました。
- 今般の選挙結果を踏まえ、ミャンマー国民の民意を反映した民主的な国造りが更に進むことを期待します。我が国は、ミャンマー自身による民主的な国造りを引き続き全面的に最大限支援し、伝統的な友好・協力関係を一層発展させていく考えです。
(1)前回の2015年11月のミャンマー総選挙に続いて、笹川陽平ミャンマー国民和解担当日本政府代表を団長とする選挙監視団を派遣したほか、現地大使館も選挙監視にあたり、自由・公正な選挙実施を支援。
(2)前回の2015年11月のミャンマー総選挙に続いて、二重投票防止のための特殊インクの供与等をUNDPと連携して実施(2020年8月14日E/N署名。供与額1億8,100万円)。
[参考2]笹川陽平政府代表のミャンマーにおける活動
笹川陽平氏は、日本財団会長として、ミャンマー少数民族居住地域における住宅の建設、学校の整備、薬の供与、農業支援等に長年にわたり尽力。
(1)日本政府も、ミャンマーの改革進展には国民和解が不可欠との観点から、地域開発と平和の定着を促進し、ミャンマーの安定と持続的発展に貢献するため、少数民族居住地域に対する支援を積極的に実施。
(2)2013年2月、長年にわたりミャンマーの少数民族支援に取り組んできた同会長をミャンマー国民和解担当日本政府代表に任命し、同政府代表とともに国内和平に向けたプロセスを当事者間の対話を促す等様々な形で支援。