フィジー共和国

令和2年10月23日
日・フィジー外交関係樹立50周年における中西外務大臣政務官のビデオメッセージ
10月22日、在フィジー日本国大使館主催の日・フィジー外交関係樹立50周年に係る広報文化イベントが実施され、中西外務大臣政務官が祝辞(ビデオメッセージ)を発出し、同イベントで放映されたところ、和文仮訳は以下のとおりです。

バイニマラマ首相、各国代表の皆様、御列席の皆様、

Bula Vinaka! (ブラビナカ)
こんにちは。

日本国を代表し、日本・フィジー外交関係樹立50周年、及びフィジー独立50周年に心よりお祝い申し上げます。また、本日この式典に出席して下さったバイニマラマ首相を始めとするフィジーの皆様に心から御礼申し上げます。

日本国内では、9月16日に菅総理が就任し、7年8か月ぶりとなる新政権が誕生したところですが、日本とフィジーとの友好関係は、新政権においてもより一層深まっていくものと確信しております。

私は、過去に島嶼国を数回訪問しており、島嶼国と深いご縁を感じております。また、私は高知県出身ですが、第8回太平洋・島サミット(PALM8)の際、高知県を含む14の日本の自治体が、「太平洋島嶼国・日本地方自治体ネットワーク」を設立し、フィジーを含む太平洋島嶼国と、国際交流を推進しています。今般、外務大臣政務官として島嶼国を担当することになった巡り合わせの中で、個人的にも、日本と島嶼国、また、日本とフィジーの二国間関係の強化に尽力していきたいと思います。コロナをめぐる状況が落ち着いたら、是非、フィジーを訪問し、実際に皆様にお会いできることを楽しみにしております。

新型コロナウイルスにより、現地を訪問することが困難ではありますが、録画ビデオによる和太鼓公演及び祝意メッセージを通じてフィジーの皆様と共にお祝いできることは大変光栄です。和太鼓演目の中に、所々フィジーの文化からインスピレーションを得たパフォーマンスがありますので、見つけて頂けたら幸いです。楽器やダンスの他にも、フィジー人の笑顔によるホスピタリティ、他人・年長者を敬う心や分け合う姿勢を見ても、日本とフィジーには類似した文化が多々あると感じております。

新型コロナウイルスの感染拡大の中で、日本は、レントゲン検診車やX線撮影装置等の保健・医療関連機材の供与など保健医療分野での支援を行っており、引き続き、フィジーに寄り添い、フィジーを力強く支えていきたいと思います。

フィジーは太平洋で繋がった隣人として、我が国にとって大切なパートナーであり、日本からフィジー、フィジーから日本に多くの学生が留学しており、草の根レベルでも活発な交流が行われています。本年4月には、フィジーに留学する学生を含め、希望する日本人の帰国をフィジーの皆様にご支援頂いたことに改めて感謝します。両国の感染状況が改善し、再び両国間の若い世代の交流が再開することを強く期待しています。

昨年は、我が国の河野前外務大臣がフィジーを訪問しましたが、これは太平洋島嶼国地域の安定と繁栄の鍵を握るフィジーを重要視している証です。本年2月には、官民合同経済ミッションをフィジーに派遣しました。両国のラグビーを始めとするスポーツ交流等を通じた人的交流も活発化しております。

来年は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に加えて、三重県で第9回太平洋・島サミット(PALM9)を予定しております。バイニマラマ首相には是非訪日していただき、太平洋島嶼国が抱える課題に関し、首脳間で有意義な議論ができることを楽しみにしております。

最後になりますが、日フィジー関係が、この50周年を契機に更に発展していくことを祈念し、私自身も両国関係の強化に貢献していきたいと考えております。

ありがとうございました。
Vinaka Vakalevu(ビナカ・バカレブ)

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