ブラジル連邦共和国
鈴木外務副大臣のブラジル訪問(結果)
令和2年2月18日
2月14日から15日にかけて,鈴木馨祐外務副大臣はブラジル(ブラジリア及びサンパウロ)を訪問したところ,概要は以下のとおりです。
1 ブラジリア訪問(14日)
(1)アラウージョ外務大臣との会談

14日,鈴木副大臣は,エルネスト・アラウージョ(H.E. Mr. Ernesto ARAUJO)外務大臣との間で,日ブラジル関係,ブラジル内政,国際場裡における日本とブラジルの協力関係,中南米や東アジアを含む地域情勢等について意見交換を行いました。
鈴木副大臣から,昨年は日ブラジル間で3回の首脳会談と2回の外相会談が行われたことに触れつつ,我が国にとって基本的価値を共有するブラジルは重要なグローバル・パートナーであり,環境,経済,司法などの幅広い分野で二国間の協力を進めると共に,国際場裡においても安保理改革を進めるためのG4間での議論を含め,一層連携を強化していきたい旨述べました。
アラウージョ外相からは,ブラジルはボルソナーロ政権下で経済改革を推進する変革期にあり,ブラジルとしても,また,メルコスールとしてもそうした中で日本のような先進国との経済貿易関係強化を,一層進めていきたい旨述べるとともに,ブラジルの日系社会や日本のブラジル人社会が両国の関係強化に果たす役割についての期待が表明されました。
双方は,日ブラジル関係の政治的モメンタムを維持し,両国の関係を一層緊密化していくことの重要性について一致しました。
鈴木副大臣から,昨年は日ブラジル間で3回の首脳会談と2回の外相会談が行われたことに触れつつ,我が国にとって基本的価値を共有するブラジルは重要なグローバル・パートナーであり,環境,経済,司法などの幅広い分野で二国間の協力を進めると共に,国際場裡においても安保理改革を進めるためのG4間での議論を含め,一層連携を強化していきたい旨述べました。
アラウージョ外相からは,ブラジルはボルソナーロ政権下で経済改革を推進する変革期にあり,ブラジルとしても,また,メルコスールとしてもそうした中で日本のような先進国との経済貿易関係強化を,一層進めていきたい旨述べるとともに,ブラジルの日系社会や日本のブラジル人社会が両国の関係強化に果たす役割についての期待が表明されました。
双方は,日ブラジル関係の政治的モメンタムを維持し,両国の関係を一層緊密化していくことの重要性について一致しました。
(2)ブラジル連邦議員との意見交換

鈴木副大臣は,レイラ・バーホス(Ms. Leila BARROS)連邦上院議員及びキン・カタギリ(Mr. Kim KATAGUIRI)連邦下院議員との間で,両国の政治経済情勢等について意見交換を行いました。
特にブラジルでは年金改革及び税制改革を含む諸改革が重要な課題となっていることから,両議員からは,日本の少子高齢化社会,年金制度,税制制度等を含む我が国の政策・制度について質問があり,副大臣から説明を行うとともに,それらの話題について活発な意見交換が行われました。
特にブラジルでは年金改革及び税制改革を含む諸改革が重要な課題となっていることから,両議員からは,日本の少子高齢化社会,年金制度,税制制度等を含む我が国の政策・制度について質問があり,副大臣から説明を行うとともに,それらの話題について活発な意見交換が行われました。
2 サンパウロ訪問(14日及び15日)
(1)日系国際スポーツ親善大会(コンフラ)開会式への出席


14日,鈴木副大臣はサンパウロ郊外で開催された第24回米州日系国際スポーツ親善大会(コンフラ)大会開会式に出席しました。8カ国から集まった約1200名の日系選手団を前に日本政府を代表し挨拶を行いました。同挨拶の中で鈴木副大臣は,米州の日系人が幅広い分野で活躍されていることに敬意を表するとともに,各国から集まった選手の方々が今次大会を通じて友好の絆を一層深めることを期待する旨を述べた上で,日系社会とますます連携していくとの日本政府の決意を伝えました。参加した選手団及び大会関係者から大きな歓迎を受けるとともに,選手団代表から東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される記念すべき年に,日本政府から初めて政務レベルの参加を得たことは感慨深いとして,深い感謝の意が表されました。
(2)開拓先没者慰霊碑献花及び日本館訪問
15日,鈴木副大臣は,イビラプエラ公園内の中心地に設置されている開拓先没者慰霊碑に参拝・献花し,日ブラジル友好の礎となった先没移住者への敬意と感謝を表明するとともに,日本の伝統文化を伝える日本館を訪問し,サンパウロの日系社会が日本文化を大切に継承すると同時にサンパウロ市民からも幅広く受け入れられているとの説明を受けました。(3)ジャパン・ハウス訪問
鈴木副大臣は,ブラジルにおける日本の対外発信拠点であるジャパン・ハウス サンパウロを訪問し,日本の多様な魅力,正しい姿を伝えるための戦略的な対外発信のあり方等について,マルセロ・アラウージョ(Mr. Marcelo ARAUJO)同館長等と意見交換を行いました。(4)ブラジル日本移民史料館訪問
鈴木副大臣は,ブラジル日本移民史料館を訪問し,リジア・ヤマシタ(Ms. Ligia YAMASHITA)同資料館長から,ブラジル社会における日系社会の歴史について説明を受けつつ同資料館内の展示を視察し,同国において110年以上の歴史を有する日系社会についての理解を深め,日系社会がブラジルにおける対日理解を促進する上で果たす役割について意見交換しました。(5)日系団体代表者との意見交換
鈴木副大臣は,サンパウロの日系団体(ブラジル日本文化社会福祉協会,ブラジル日本都道府県人会連合会,サンパウロ日ブラジル援護協会,日ブラジル文化連盟,ブラジル日本商工会議所)代表者と意見交換を行いました。鈴木副大臣からは,日系社会の方々がブラジルの国内社会で確固たる地位を築かれてご活躍されていることに敬意を表するとともに,日本の魅力や強みをブラジル社会に積極的に取り入れ,発信していただきたい旨述べました。日系社会代表者の方々からは,各団体の取組の現状と課題について説明があるとともに,ブラジルは世界最大の親日国であり,文化面のみならず経済面でも日本との関係を一層強化していく必要があるとの発言がありました。