フランス共和国
日仏外相会談及び日仏外相ワーキングディナー


10月1日(木曜日)午後7時15分(現地時間。日本時間2日(金)午前2時15分)から約3時間、フランスを訪問中の茂木敏充外務大臣は、ジャン=イヴ・ル・ドリアン・フランス共和国欧州・外務大臣(H.E. Mr. Jean-Yves Le Drian, Minister for Europe and Foreign Affairs of the French Republic)と日仏外相会談及び日仏外相ワーキングディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 冒頭
(1)ル・ドリアン大臣から、茂木大臣の訪仏を歓迎するとともに、昨年9月以来の対面の会談を行うことができて嬉しい旨述べました。
(2)茂木大臣から、基本的価値を共有する特別なパートナーとして、自由で開かれたインド太平洋の実現のための協力を含む幅広い分野での一層の関係強化を確認したい旨述べました。2 二国間関係・国際場裡での協力
(1)両大臣は、新型コロナウイルス感染症対策に関する二国間協力を推進すると共に、同感染症対策に関する国際的枠組みの進展のために緊密に連携していくことを確認しました。両大臣は、世界経済の再開と復興、そして「ポスト・コロナ」の国際秩序作りにおいて日仏がG7として重要な役割を果たしていくことで一致しました。
(2)茂木大臣から、日仏両国は共に太平洋の海洋国家である旨述べた上で、フランスのインド太平洋地域への積極的な関与を評価しました。これに対し、ル・ドリアン大臣から、インド太平洋地域における日仏協力を推進するため、緊密に協力していきたい旨述べました。
(3)両大臣は、近年、日仏安保・防衛協力が大幅に具体的進展を遂げていることを歓迎するとともに、共同訓練や「瀬取り」対応を始め、更なる協力を推進していくことで一致しました。
3 地域情勢
(1)東シナ海・南シナ海などの地域情勢について、両大臣は日仏両国の立場が一致していることを確認するとともに、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。
(2)北朝鮮情勢についても、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。また、茂木大臣から拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求め、ル・ドリアン大臣から支持を得ました。