マレーシア

令和2年8月14日

 8月14日、茂木敏充外務大臣は、現地時間午後3時30分(日本時間午後4時30分)から約2時間、ヒシャムディン外務大臣(YB Dato' Seri Hishammuddin bin Tun Hussein, Minister of Foreign Affairs)と日マレーシア外相会談、また、午後5時45分(日本時間午後6時45分)から約30分間、アズミン・アリ上級大臣兼国際貿易産業大臣(YB Dato' Seri Mohamed Azmin Ali, Senior Minister and Minister of International Trade and Industry)と会談を実施しました。概要は以下のとおりです。

1 日マレーシア外相会談

 会談の冒頭、茂木大臣から、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大後の初めてのアジア訪問の一環として戦略的パートナーであるマレーシアを訪問でき光栄であると述べました。
 両外相は、日マレーシア両国の自国民の帰国支援について協力を継続していくことで一致しました。
 両外相は、両国間で駐在員等を念頭に置いた「レジデンストラック」(入国後14日間の自宅等待機あり)に合意し、9月上旬にも開始することで一致しました。茂木大臣から両国が国費で実施する留学生事業に参加する留学生の早期来日を実現すべく調整を進める旨述べました。
 また、茂木大臣から、マレーシアが本年議長を務めるAPECの成功に向けた協力を表明しました。両外相は、マレーシアにおける日本企業の一層の事業展開や高付加価値分野・デジタル分野における協力など、二国間協力の推進について確認し、来年12月に40周年を迎える東方政策については、記念プロジェクトの実施に向けて両国で協力していくことに一致しました。
 地域情勢に関しては、両外相は、東シナ海、南シナ海問題や北朝鮮情勢について突っ込んだ意見交換を行い、今後も緊密に連携していくことで一致しました。また、茂木大臣から拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求め、先方の理解を得ました。

2 アズミン・アリ上級大臣兼国際貿易産業大臣との会談

 茂木大臣から、ポスト・コロナの経済回復に向けて、マレーシアに対する主要な投資国として、日本企業によるサプライチェーンの多元化を通じてマレーシアを支援していきたいと述べました。両大臣は、TPPとRCEPの進捗状況、マレーシア・シンガポール間の高速鉄道計画、マレーシアにおける日本の大学分校の設置、防衛関連分野での協力について意見交換しました。
 また、両大臣は、マレーシアが本年議長を務めるAPECの成功に向けて緊密に連携していくことを確認しました。

 なお、今次訪問においても、新型コロナウイルスの感染拡大防止策を徹底しました。


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