世界が報じた日本
海外主要メディアの日本関連報道
最近の海外主要メディアにおける日本関連報道の中からいくつか紹介いたします。メディア側から予め承認が得られたものの中から選んで掲載しています。転載・複製を禁じます。詳細はリンクから原文をご参照願います。
掲載日:
11月26日:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
スザーナ・ピライ記者
東日本大震災から不死鳥のごとくよみがえった福島県は,先端エネルギー開発への希望を示している。福島新エネルギー社会構想の導入により,野心的な再生エネルギープロジェクトが福島で計画中であり,福島県は再生エネルギーを用いた水素製造のパイオニアとなりつつある。福島で製造された水素を2020年のオリンピック・パラリンピックでの活用も検討されている。同社会計画は2011年震災後,復興をスピードアップさせるため,安倍総理の提唱によりスタートした。
福島県の一部ではいまだガレキの片付けが行われている。「2011年以前の日本では原子力発電が広く使われていた。福島を襲った地震がすべてを変え,日本のエネルギー供給元を変える大きな起点となった」と外務省の高橋経済安全保障課長は述べた。同課長は1970年代のオイルショック以来,再生エネルギーや原子力発電を通して日本は化石燃料への依存逓減の方策を探求していると語った。また,「エネルギー資源がないため,50以上の原発の一時閉鎖後,マレーシアやインドネシアを始めとしたエネルギー資源国から天然ガス,石油,石炭を輸入する必要性があった。結果として化石燃料への依存率は2010年から14年にかけて62%から86%に上昇した」とコメントした。 同課長はさらに,地球温暖化やパリ協定を鑑み,日本は環境への配慮,特に低炭素や再生エネルギーの可能性を追求している,とも述べた。
掲載日:
10月30日:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
エマード・エルディンフセイン編集長執筆
エジプト人であろうが,その他多くの外国人であろうが,日本の新幹線に乗って,自分の国の鉄道状況を思い返さずにいられる者はいるのだろうか。私は東京の主要な駅から午後4時30分発広島行きの新幹線に乗り込んだ。
日本では10分毎に電車が来る。東京と広島間は809キロメートルである。「弾丸」と呼ばれる新幹線はその距離を時速270キロ,4時間未満で走行する。また東京の主要な駅は総合都市のようだ。食べ物,衣服,土産物など,欲しい物はどんなものでも見つけることができ,信じられないほど広く,コンピューターの動きのようにすべてが組織化されている。
席はグレードが上がると値段が高くなる。指定席は自由席より価格が高い。新幹線は時間ぴったりに発車した。車内の清潔さは計り知れないほどである。私が席を後ろに動かそうとした時,私の付き添い人は後ろの乗客に日本人の有名な会釈をし,断りを入れた。ドアや車内すべてのものは自動的に開閉し,水はコンピューターによって制御されている。
車内はとても静かで子どもは乗車していないと思ったが,しばらくして子どもの姿を見かけた。子どもたちは明らかによくしつけられている。若しくはしつけのシステムがうまく機能している。
一時間ごとに美しい女性が清潔なカートを押して来る。車掌もエレガントな装いで頻繁に行き来する。列車はニュースが流れる電光掲示版から無線インターネットまで,あらゆるアメニティとエンターテイメントが完備されている。
私(エマード編集長)は予定時刻通りに,整然とした広島駅へ到着した。私は900キロメートルという距離を移動したのだが,まったくその感覚がない。(エジプトがこのような)「惑星日本」のレベルに到達し,(エジプト人が)惑星の中の乗り物を体験できるようになるのは,いつになるのだろうか?
掲載日:
10月27日:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
エマード・エルディンフセイン編集長執筆
先週金曜日の朝,私(エマード編集長)は原爆被害者を記念する広島平和記念館を訪問し,原爆投下の瞬間に止まった被害者の時計を複数見つけた。
当時の写真や人々の思い出の品々の他,日記や手紙などの恐ろしい言葉の記述が展示されており,それらを見ると,人間というのはこの上なく残酷な獣であると思わざるを得ない。
これまで多くの人々が広島と長崎について記述している。しかし先週金曜に私(エマード編集長)が注目したポイントは少し違う。それは長い列を作り並んでいた小学校1年生から高校までの日本の生徒たちだった。
日本の小学生や高校生たちにとって,日本の歴史上最悪な瞬間をとらえたこの場所を訪れることは日常の一部なのかもしれない。しかしその中で,私の注目を最も惹きつけたのは小さな子どもから大きな子どもまでが,紙とペンを持ち見たものすべてを記録している姿だった。
引率者に聞いたところ,生徒たちには写真や映像で見たもの,ガイドから聞いたことのまとめを書くよう,課題を出しているのだそうだ。
宗教的観光寺院(ママ)と広島平和記念資料館の二つの場所では,一歩歩くごとに,訪問している生徒たちの秩序と精密さを見て,心を打たれた。
私(エマード編集長)の個人的な考えだが,生徒たちに観光地,宗教的遺跡,記念館などを訪問させるのは,国の重要な出来事を教え,自国の歴史を学ばせ,そして帰属意識を浸透させるための主要な方法なのである。
そこで最も重要なのは,子どもたちに秩序を教えていることだ。特に歩く時には先生の指示に従うべきだということをしっかり教えている。
議論の中核の問題は子どもたちの教育であることは言うまでもない。しかし,学校教育について議論をする前に,そもそも話し合うべきは,子どものしつけや人格形成をどのようにすべきかという点についてではなかろうか。
掲載日:
11月27日:
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執筆者(発信地):
松田邦紀香港総領事インタビュー
在香港日本国総領事館の松田邦紀総領事が昨年スタートさせ,毎年の開催を目指す大型イベント「日本秋祭in香港」が今年も実施される。
第1回目の去年は映画,スポーツ,飲食等の7部門から130のプログラムが実施された。公式サイトによれば,11月26日現在,今年のプログラム数は138で,「規模に大きな変化はないが,現地機関の参加が増え,日本・香港間の協力の機会が拡大する見込み」と松田総領事は語る。
さらに,松田総領事によれば,香港はすでに12年連続で日本の農産物輸出先第1位で,輸出量と輸出額のいずれも全体の25%を占める。昨年の輸出上位品目は順に養殖真珠,干しナマコ,タバコ,和菓子,干し貝柱であった。
一方,日本は香港にとって第3の輸出先であり,香港貿易発展局の統計によれば,日本向け輸出総額は150億ドルで4.9%の下落であった。主な輸出製品は上位から順に電気機器,パソコン,遊具,スポーツ用品,半導体・真空管等,時計であった。
昨年,日本を訪れた香港人は183.9万人を超え,前年比20.7%増であった。今年は10月までですでに約185万人を超えている。在香港日本国総領事館の松田邦紀総領事は,今年は230万人に達し,前年比で25%増となると予測する。
松田総領事によると,香港人がよく行く旅行先ベスト3は,大阪,東京,北海道で,今年上半期に大阪を訪れた香港人は約63万人と,東京の約56万人を超えている。また,松田総領事は,ラグビー好きの香港人に向けて,2019年に日本の12都市で開催されるラグビーワールドカップを紹介した。