世界が報じた日本
海外主要メディアの日本関連報道
最近の海外主要メディアにおける日本関連報道の中からいくつか紹介いたします。メディア側から予め承認が得られたものの中から選んで掲載しています。転載・複製を禁じます。詳細はリンクから原文をご参照願います。
掲載日:
11月7日:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
フィリップ・メスメール東京特派員,ジル・パリワシントン特派員
アジア歴訪の最初の訪問国である日本での滞在は,トランプ米大統領にとってはそれほど大変ではなかっただろう。トランプ大統領と安倍総理は素晴らしい日米関係を誇示した。今回のアジア歴訪の主要なテーマは北朝鮮の脅威への対応だが,両国首脳がこの問題について同じ見解をもっていることで,両国の関係はさらに深まった。
6日,天皇皇后両陛下との会見後,トランプ大統領は安倍総理と北朝鮮問題を協議した。大統領はまた,横田めぐみさんの母,早紀江さんら北朝鮮による拉致被害者家族とも面会した。トランプ大統領は,9月に行われた国連総会で拉致問題を取り上げ早期解決を訴えた。大統領は6日の安倍総理との共同記者会見でも,拉致問題解決に向けて努力する,と述べた。なおホワイトハウスの責任者は5日,拉致問題に関する大統領の方針について,これまで米国政権があまり取り扱っていない北朝鮮の体制の本質および北朝鮮における人権侵害などの実態を明らかにする,としていた。
トランプ大統領は,ここ数か月ツイッターで非常に攻撃的なコメントを投稿したり,国連演説でも厳しい表現を用いていたが,5,6日の両日はそのような強硬発言は陰を潜めた。ただし,大統領は6日「私の言葉遣いが強すぎるという人もいるが,弱いレトリックを使った(北朝鮮に対する米国の戦略的忍耐の政策を示唆)結果がどうなったかをみてください」と述べた。
一方,安倍総理はトランプ氏の強硬な発言を全く批判しない姿勢を貫いているが,記者会見の席上,「日本は,(武力行使の可能性も含む)全ての選択肢がテーブルの上にあるとのトランプ大統領の立場を一貫して支持している」と再確認した。
掲載日:
11月6日:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
ヤン・ルソー東京特派員
トランプ大統領は,オバマ氏のアジア政策を覆し,環太平洋経済連携協定(TPP)から離脱した。そのため日本は一時は当惑したものの,その後挽回に努めている。
アジア戦略のないトランプ大統領を前に,日本は ここ数か月来徐々に「自由で開かれたインド太平洋戦略」を打ち出してきた。日本は,中国の権威主義と北朝鮮の脅威に対抗するため,米国,オーストラリア,インド,日本から成る民主主義国家4か国のパートナーシップ構築を提案しており,米国がこの提案に関心を示していることに安倍総理は満足している。
掲載日:
11月6日:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
パトリック・ヴェルター在京特派員
トランプ大統領と安倍総理は同盟を一層偉大にする。両首脳が5日,ゴルフを開始する前にサインした白いキャップにそう書かれていた。このフレーズはトランプ氏の大統領選のスローガンを少し不器用な形で彷彿させるが,安倍総理がトランプ大統領の初訪日に何を期待しているかを誤解の余地なく明らかにする。日米同盟が揺るぎないことと対北朝鮮への強硬路線を明確に打ち出し,トランプ大統領が貿易政策におけるひどい仕打ちを休止することへの期待である。
その目的のために安倍総理はひたむきにトランプ氏との個人的な関係を構築し,その際,最初からゴルフ外交を伴った。そして今回は東京近郊の東京五輪会場となるゴルフ場に招待した。安倍総理は相手を籠絡する方法を知っている。米PGAツアーで活躍するプロゴルファーの松山英樹氏を同伴したのだ。「素晴らしい二人」とトランプ大統領はツィートした。安倍総理は「素晴らしい友人」をツィッター上で称賛した。このようなジェスチャーを通じて,総理はトランプ大統領との密な関係を作ったが,これは例えば欧州におけるトランプ氏に対する多くの留保を考えると比類のない関係であると言えよう。安倍総理はトランプ氏の電話友達だ。大統領就任以来,二人は16回も電話で話をしており,これはオバマ大統領任期4年間における日米首脳間の電話回数を上回る。安倍総理とトランプ大統領は6日,すでに5回目となる日米首脳会談を行う。
掲載日:
11月2日:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
Motoko Rich東京支局長
日本で浮上してきている一方,米国では広まっていない興味深い技術動向はロボットであり,(日本で)ソフトバンク製のペッパーを頻繁に見かける。自動化が雇用機会を奪うことを懸念する米国の労働者らと異なり,ロボット工学は日本の政府や企業及び,より広範な社会に受け入れられている。日本政府は移民受け入れに否定的であるため,人口及び労働力減少に対する解決策の一つとして,人工知能への依存拡大がしばしば言及される。ロボットが,遂行可能と宣伝されている仕事を全てこなすことができるかどうかは,議論の余地がある。私は,高齢者介護のような個人的な課題を,ロボットに委託するべきかどうか疑問視している。
掲載日:
11月6日:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
ポンピーリ記者
日本の人口は数字や統計の事実だけではなく社会問題とみなされている。専門家によると人口減少は,日本社会が現代化する過程で女性にとって仕事と育児の両立を可能とするような措置が整備されてこなかったという問題に関連している。東京において「国際女性会議WAW!」が本日から3日間開催される。2014年の初回実施から国際的なイベントとなり,今回ゲストとしてエレナ・ボスキ伊首相府官房長官,イヴァンカ・トランプ・アメリカ大統領補佐官の参加が予定されている。WAW構想者の一人である松川るい議員は,「国も言葉も違うが,WAW!に参加した全ての女性は同様の問題と直面しているという事実に驚いた。彼女たちが一堂に会する場を作ることは,様々なアイデアのネットワークを構築することでもあり素晴らしい外交手法でもあった。」と述べた。松川氏自身は,46歳で2人の子持ちである。参議院議員に当選する昨年までは約20年間外務省で勤務した。