世界が報じた日本

平成29年3月23日

 最近の海外主要メディアにおける日本関連報道の中からいくつか紹介いたします。メディア側から予め承認が得られたものの中から選んで掲載しています。転載・複製を禁じます。詳細はリンクから原文をご参照願います。

掲載日:

3月2日付:

媒体名(国名):

ディ・ツァイト紙(独)
タイトル:
女性の音響リーダー

執筆者(発信地):

イェーナ・ジオイア・バウアーマン記者

 小川理子さんが視聴室に腰掛ける姿が見える。この場で音出しをする小川は,日本人女性のうち数少ない経済界のトップに達することに成功した。それは山を登るような感触だと彼女は語る。歩きに歩き続け,ふとその高さに気が付く。80年代半ばからパナソニック株式会社に勤め続け,2015年後半以来現在54歳の彼女はビデオ及びオーディオ部門のディレクターとして活動する。その部門の一ブランドがスピーカーとレコード・プレーヤーで有名なテク二クスである。現在日本の役員は90パーセント男性が占めている。小川さんはその例外ともいえる。そして彼女が指揮する60人のエンジニアも全て男性である。
 女性であり指導的地位という組み合わせは日本ではごくまれである。2013年安倍総理がアベノミクスの一環として「ウーマノミクス」をアピールした。その計画によると2020年までには政界・経済界等における指導的地位に女性が占める役割を30%以上する予定であるが,最新の世界ジェンダーギャップ報告書では日本は144ヶ国の内111位である。

掲載日:

3月5日付:

媒体名(国名):

ウルティマ・オラ紙(パラグアイ)
タイトル:
日本,管路収集でゴミ収集車いらず

執筆者(発信地):

スニルダ・エチャグエ社会面編集主任

 遠くからは海に浮かぶブイのように見える。東京有明清掃工場である。世界最先端技術と環境保護対策を兼ね添えた清掃工場で,操業22年が経つ。我々に信じられない話だが,日本人にとってはもはや時代遅れの施設だという。
 この清掃工場は巨大な掃除機のようなものだと専門家は言う。市民が各家庭で分別したゴミを収集管に捨てると,ゴミは処理施設の技術によって配管を通じて一時収容施設まで送られ,ここで一度ふるいにかけられた後,巨大な焼却炉に運ばれてゆく。残った灰は,セメントと混ぜ合わせて橋梁の建材となる。「これは公共サービスです。法律により各市町村は一般ゴミの処理を義務づけられています。東京には21の清掃工場がありますが,ここでは23区のゴミが処理されています」工場責任者の川崎氏の説明に,中南米の記者一同はただ唖然とした。固形廃棄物処理は中南米でも共通の課題である。

掲載日:

3月12日付:

媒体名(国名):

DNEVNI AVAZ紙(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
タイトル:
日本の投資家は,ボスニア・ヘルツェゴビナが何をオファーするのかに注目している。

執筆者(発信地):

小川大使インタビュー

 ボスニア・ヘルツェゴビナは特に金属,自動車部品産業にポテンシャルを有し,日本の投資家はボスニア・ヘルツェゴビナにおけるビジネス投資に関心を有している。その可能性,具体的な話題,協力関係及び障害等につき,小川和也大使に話を伺った。
 小川大使は,昨年10月に日本のビジネス視察ミッションがボスニア・ヘルツェゴビナを訪問したことに言及し,同ミッションのメンバーは"三菱"といった有名企業を含む日本企業の代表者たちであり,ボスニア・ヘルツェゴビナに2日間滞在して同国外国投資促進庁(FIPA)による投資セミナーが行われた旨述べた。
 日本ビジネスミッションは4つの工場を訪れ,金属,自動車部品のみならず,農業にもポテンシャルがあるとの印象を示した。これまで多くの投資家はボスニア・ヘルツェゴビナにネガティブな認識を持っていたが,状況は少しずつ変わっている。サラエボは良い街であり,戦争の傷痕はまだ見えるが,投資家にとって魅力的なホテル,潜在力ある産業などの強みを持っており,日本の投資家がボスニア・ヘルツェゴビナにポテンシャルがあることを認識するよう大使として尽力していきたい。

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