世界が報じた日本

平成29年3月2日

 最近の海外主要メディアにおける日本関連報道の中からいくつか紹介いたします。メディア側から予め承認が得られたものの中から選んで掲載しています。転載・複製を禁じます。詳細はリンクから原文をご参照願います。

掲載日:

2016年12月30日付:

媒体名(国名):

コンラ・シンド紙(インドネシア)
タイトル:
仙台と福島の美しさを垣間見る

執筆者(発信地):

ハンナ・ファルハナ・ファウジィ記者

 日本のもつ不思議な魅力はもはや疑いの余地はない。風景,文化,高い技術力,J-POPの人気は,観光客を引きつけてやまない。日本は,インドネシアをはじめとする各国からの観光客にとって,何度訪れても尽きることのない多数の観光スポットを有している。しかしながら,多くの観光スポットのリストの中でも,仙台や福島県内の観光地,例えば郡山市などの名前はあまり知られていない。
 2011年3月11日に東日本大震災でこの地方は自身・津波の被害を受け,世界的なニュースとなった。これにより,15,269名が亡くなった。しかし,安倍政権のプライオリティの一つとして復興が急速に進められた。「私たちは,地震・津波により失ったものを忘れることはできない。しかし,より良い方向へと生活を進めていかなければならない」と,ある仙台市民はASEAN記者グループに対して述べた。
 (甘い福島のイチゴ)
 うねめ農場で販売されている「ふくはる香」イチゴは,普通のイチゴと違ってはとても甘い。この農場の伊藤氏は,「サイズはあまり大きくないが,とても甘い」と述べた。甘さの秘密は,温度調節だ。理想的な温度は23~25度。冬が最も栽培に適している。真夏は,この地方の温度が40度も超えるため,イチゴ栽培には適さない。

掲載日:

2 月25日付:

媒体名(国名):

ディアリオ・デ・ノティシアス紙(ポルトガル)

執筆者(発信地):

レオニディオ・フェレイラ同紙執行役員兼副編集長

 アニメ。動画版でも漫画でも,これが外交的な潜在性をもつ国内産品である。西口なおみは,シンエイ動画のプロデューサーの一人である。シンエイ動画は,2人からなる藤子不二雄という漫画家によって1969年に生み出されたドラえもんのデザインを担当している。「私やここ40~50年の間の子供たちは,テレビでドラえもんを見て育った。親も見ていた。ドラえもんを知らないのであれば,それは日本人ではないからだ。」と西口は笑いながら語る。デザイン画の紙をもって会議室に入ったとたん,シンエイ動画の齋藤敦プロデューサーもまた笑った。
 デザイン画を机に起きながら,齋藤氏は,「1話制作するのに6千のデザイン画が必要となる。」と説明する。未来からやってきたドラえもんの男友達,のび太の顔には見覚えがある。一部の紙の束に描かれた小さなデザインは何かと質問する。「のび太の口である。しゃべらせるためには,この動きを作り,それからはじめてキャラクターのそれ以外の部分をくっつけるのだ。」と,アニメスタジオのプロデューサーは解説する。

掲載日:

2月20日付:

媒体名(国名):

エル・コメルシオ経済・ビジネス週刊紙「リデレス」(エクアドル)

執筆者(発信地):

ベティ・フンボ編集者

 日本人には絶えず驚かされる。今回は,地震に関する展示会(震災対策技術展)においてである。津波避難シェルター,地震発生時に生き延びるための非常食,がれきによる圧死を防ぐ補強ベッドを含む数十の防災関連商品(発明品)の展示会が横浜で開催され,221の企業,防災研究機関,大学や地方自治体が参加した。
 既に,考え得る全ての商品が開発されたと思われたが,日本人は,更なる創造の余地があることを証明した。例えば,ミズノマリン社は,2011年3月11日に2万人の死者及び7,500人の行方不明者を出した東日本大震災を契機として,25人を収容できる津波対策用の救命艇シェルターを製作した。内部には安全ベルト付きのシート,太陽光チャージャー,トイレ等が設置されている。

掲載日:

2月12日付:

媒体名(国名):

ストレーツ・タイムズ紙(シンガポール)
タイトル:
緩やかな生き方 別ウィンドウで開く

執筆者(発信地):

リー・セオクファイ記者

 鹿児島の唐船峡の谷にある庭園を歩くとモクセイの香りがした。周囲は静かで瞑想的であり,池には鯉が泳ぎ,その上を木の橋がかかっている。散策した後に私たちはそうめんを昼食とするため,高い天井のレストラン「唐船峡そうめん流し」に腰を落ち着けた。ここではある種のゲームに参加しなくてはならない。麺を箸ですくい,ドーナツ状のボウルに入れる。そこには冷たい涌き水が流れており,麺を箸で掬う。谷の涌き水は体に良いと考えられている。これは地元の人たちの夏のお気に入りである。流しそうめんは日本の何処でも見られるが,通常は(麺が)竹の管を流れてくるのを待たなくてはいけない。このボウルで食べる方法は唐船峡そうめん流しが考えたもので,待つ必要は無い。不器用にしていた私に鹿児島のガイドのヒデタカ・トモヨさんが食べるコツを教えてくれた。

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