寄稿・インタビュー

BBCラジオ・ワールドサービス「Newshour」(英国)による川村外務報道官インタビュー

(平成28年11月20日付)

平成28年12月5日

英語版 (English)

(デヴィーズ記者)リマのウィア・デヴィーズです。日本の見解を伺いたいと思います。オンエア前に安倍総理のスポークスパーソンである川村泰久外務報道官にお話を伺いました。川村外務報道官はAPEC首脳会議のためペルーにいます。強まる保護主義に懸念をお持ちでしょうか。

(川村外務報道官)保護主義の高まりは日本にとっても大きな懸念です。安倍総理はこの課題に対処するため世界が団結して行動することを求めています。保護主義の台頭への対応にあたって重要なことは,自由貿易体制へのコミットメントを示すことです。

(デヴィーズ記者)もし米国がTPPから撤退した場合,他の国は米国抜きでTPPを進めるということでしょうか。

(川村外務報道官)米国の新政権の経済・貿易政策がどのようなものになるかを判断するのは時期尚早です。今回,安倍総理はトランプ次期大統領と会談し,今後に向け個人的な信頼関係を築く方向に向っています。

(デヴィーズ記者)安倍総理はトランプ氏との会談において,選挙戦でTPPを「大惨事」,あるいは実際にはもっとひどく評したトランプ氏に対し,日本にとっての自由貿易の重要性を訴えましたでしょうか。話題になりましたか。

(川村外務報道官)選挙運動中のトランプ氏の発言に関する報道は承知していますが,ニューヨークでの安倍総理とトランプ氏の会談は非公式なものです。会談では様々な課題について話しました。しかし現在トランプ氏は大統領就任前であるため,ニューヨークでの会談の内容については具体的なコメントを控えたいと思います。

(デヴィーズ記者)もし米国が撤退すれば,中国がTPPの推進役になるのではと日本は懸念していますか。不安材料でしょうか。

(川村外務報道官)TPPが最終的にどのようになるかをここで断定してしまうのはあまりに時期尚早です。今回,日米及び他のTPP関係(署名)国は,TPPの国内承認に向けて努力を続けていくことに同意し,それを確認しました。TPPは21世紀型の貿易及び投資策定にとってのロールモデル(模範)です。アジア太平洋地域の各国が自由貿易体制のさらなる進展に向けコミットメントを維持していくことが重要です。現在,RCEPやFTAAPといった他の貿易投資協定も検討されています。これらの新たな貿易及び投資ルール策定に関する新たな取り組みにあたってTPPのような「質の高い」協定を手本に置くことになるでしょう。私達は,貿易協定の質や意義及び価値を重視する必要があります。

(デヴィーズ記者)だからTPPが重要なのですね。現在国際秩序が崩れつつあると感じますでしょうか。ドナルド・トランプ氏はまだ就任していませんが,あと2か月で大統領になります。

(川村外務報道官)世界の秩序に対する挑戦が増大しています。国際社会としては適切にこれに取り組み,国際秩序を維持する必要があります。貿易分野では,APEC首脳会議に参加した首脳は,自由貿易体制への持続的なコミットメントを再確認することが求められます。自由貿易体制こそ継続的な繁栄への確実な道だからです。

(デヴィーズ記者)以上,ペルーの首都リマで川村泰久外務報道官からお話をお聞きしました。

(注:本仮訳はBBCが作成したものではなく,外務省契約業者が作成したものです。)


このページのトップへ戻る
寄稿・インタビューへ戻る