世界が報じた日本

平成28年7月1日

 最近の海外主要メディアにおける日本関連報道の中からいくつか紹介いたします。メディア側から予め承認が得られたものの中から選んで掲載しています。転載・複製を禁じます。詳細はリンクから原文をご参照願います。

掲載日:

6月15日付:

媒体名(国名):

アル・アハラーム紙(エジプト)
タイトル:
日本には,飛行機に匹敵するスピードの列車が存在

執筆者(発信地):

ザカリヤ・オスマン記者

 日本は,世界最先端で最も早く,最も安全な鉄道システムを有している。日本は,日々開発の歩みを止めることはなかったため,訪日外国人のみならず日本人の想像をも超えるレベルにまでこの鉄道システムのパフォーマンスを向上させることに成功した。この新幹線のシステムをカイロへ導入することは,旅行者やエジプト人乗客の移動時間の削減と旅行上の困難を軽減するのに資する。
 このシステムの優位な点の1つは,様々な優れたシステムが設置されていることである。町中から駅,駅から車両へ向かうため,エスカレーターやエレベーターが設置されていることに加え,自動オペレーション・システムが導入されている。
 日本の機関と研究機関は,時速550キロにも達する磁気浮遊式新世代新幹線の試験走行にも成功した。日本は,鉄道のスピードに関する世界記録を更新し,いわば線路上を走る飛行機の製造に成功したのである。

掲載日:

6月22日付:

媒体名(国名):

スタンダード紙(ケニア)
タイトル:
日本神道の美しさ別ウィンドウで開く

執筆者(発信地):

グラハム・カジルワ記者

 その美しさは暖かく朝日のように優しく,また母のように抱擁し,その優しい心で心配事を打ち消すという。国境を越え愛され,暖かすぎず寒すぎない日本の気候の様に優しい日本の神,天照大神に会った。大神は,他の125の神とともに日本の伊勢志摩にある伊勢神宮と呼ばれる豪華で緑の多い5,500平方メートルの敷地に祀られている。
 大神は20年に一度新しい御殿に移動する。これは1,000年以上にわたる伝統である。「御殿のデザインは変えず,同じものを古い御殿の横に建てる」と神主は言う。また神主は20年毎に別の御殿に移動するもう一つの理由として若い世代への伝統の継承があると言う。
 大神への祈り方はシンプルだ。2度お辞儀をし,2度手を打ち,また1度お辞儀をする。大神に対して払われる尊敬は,日本人が年齢に関係なくお互いを敬うことに通じる。とても年老いた男性でもあなたに挨拶をし,感謝の言葉を口にし,お辞儀をしてあなたが求めることを尊重する。

掲載日:

6月16-22日付:

媒体名(国名):

パリ・マッチ紙(ベルギー)
タイトル:
オメガング:日本が招待国に(石井正文大使インタビュー)

執筆者(発信地):

セリン・ショエン記者

 日本・ベルギー友好150周年にあわせて,本年のオメガング(注:ブリュッセル市内中心のグランプラスにて毎年7月に行われる時代祭)は日本が招待国となる。オメガングは16世紀が舞台となるので,同時代にあわせた日本の衣装を身につけた日本人・ベルギー人約20名がパレードに参加する。自分自身(石井正文大使)も扮装して参加予定である。
 日・ベルギー関係では,日本の対ベルギー投資を中心に経済面で強いつながりがある。テロは日本企業や在留邦人にも大きな影響を与えているが,ベルギーや欧州にとっての問題ではなく,地球規模な課題である。
 日・ベルギー関係は,従来より緊密である。ベルギーはEUで重要な位置にある。ベルギーという国は,日本でベルギーやチョコレートといった魅力的な産品もあり意外に知られている。自分自身は,ベルギーの人々が大変親切で気さくであることに感銘を受けている。

掲載日:

6月19日付:

媒体名(国名):

ネイション紙日曜版(ケニア)
タイトル:
ナイロビの首脳会合で日本がアフリカに出会う

 先週ガンビアで閣僚準備会合が開催され,8月にナイロビで開催されるTICADVIに向けてのカウント・ダウンが始まった。アフリカ初となるTICADVIは8月27日・28日にアフリカ全首脳及び安倍総理の出席のもと開催される。
 準備会合において,濱地雅一外務大臣政務官は「TICADVIには産業化,保健,社会の安定等に注目する日本企業100社が参加する。7月日本は国連安全保障理事会の議長国を務め,アフリカの平和構築に関する公開討論を行う。TICADを通じて構築されたアフリカとのパートナーシップは,アフリカ地域における平和と安定や安保理改革を含むグローバル・イシューの促進に向けた取り組みを通じてますます強化されるだろう」と述べた。

掲載日:

6月23日付:

媒体名(国名):

アフバール・アル=ヨウム紙(スーダン)
タイトル:
フセイン・イブラヒーム・アル=ヒンディ国際協力担当国務大臣の記者会見

 TICAD閣僚級準備会合は,建設的で実りあるものであった。TICADは,日本政府のイニシアチブで,国際機関と共にこれらの会合を支援し,開催している。これらの会合は,日本のコミットメントを示すものだ。
 準備会合では,2013-2015年の報告書が承認され,TICADVIのアジェンダが採択された。また,成果文書の3つの柱である多角化と産業化を通じた経済の変革,尊厳ある生活を導く柔軟な保健制度,共に成長するための社会的安定の強化について協議が行われた。
 また,安保理改革について,より代表性と法的正当性,効率性を高めるためにプロセスを改善することの重要性が確認された。安保理改革のための協力を加速化するために,対話を強化することが重要である。

掲載日:

5月24日付:

媒体名(国名):

U.S. News & World Report(米)

執筆者(発信地):

ポール・シンクマン記者

 日本は,世界の経済大国,起業精神の先導者,経済及び政治的な影響,人々の独特な活力で知られる。佐々江大使は,「日本人は仕事を天からの贈り物であると考えている。大事にしなければならない。」と説明する。日本経済の特徴として,大使は,訓練を重ねた,教育水準の高い労働力を挙げ,また,従業員が雇用者に献身を誓う代わりに,雇用者は従業員にトレーニングや報奨金を提供する。これにより,労働倫理の「改善」が促進される。
 「経営状況が悪い時でも,会社は簡単に従業員を解雇しない。労働力を維持し,工場が稼働していない時でも,会社は従業員に地元のコミュニティーのために働き,技術を磨くよう促す。そのように日本企業は機能している。私はそれを日本における労働環境の素晴らしい美徳の一つであると思っている。」と大使は話す。

掲載日:

5月21日付:

媒体名(国名):

エコー紙(アゼルバイジャン)

執筆者(発信地):

髙橋二雄・駐アゼルバイジャン日本大使(ガシモヴァ国際部長によるインタビュー)

 日本がアゼルバイジャンを独立国として承認し,外交関係が樹立された後における,今日の二国間関係にとって重要な出来事として,第一に,「世紀の契約」と呼ばれたACG油田開発及びBTCパイプライン建設への日本企業「伊藤忠」及び「INPEX」の参加,第二に,ヘイダル・アリエフ前大統領の日本公式訪問を挙げたい。
 両国の政治関係は非常に良好である。両国間には政治問題は特に存在せず,1992年の外交関係樹立以来,我々は友好・協力関係を着実に発展させてきた。我が国は,地政学的な要所であるコーカサス地域の安定的な発展は国際社会にとって非常に重要であると考えている。
 昨年4月にはオグタイ・アサドフ・アゼルバイジャン国会議長が参議院の招待により訪日し,8月にはアリ・ハサノフ副首相兼国家難民・国内避難民問題委員長が訪日した。我々が更に両国間の様々な交流を更に重層的に発展させ,近い将来に安倍総理のアゼルバイジャン訪問が実現することを,駐アゼルバイジャン大使として心から期待している。

掲載日:

6月18-20日付:

媒体名(国名):

ジョルナル・ド・コメルシオ紙(ブラジル)

執筆者(発信地):

後藤修二総領事インタビュー(タナイル・マリア記者)

 マナウス総領事館のパートナーシップについては,昨年は草の根無償資金協力で,「モアシル・アウヴェス養護施設障害者用水中療法用プール改修計画」,「コロニア・テーハ・ノーヴァ地区運動場整備計画」,「アマゾナス州立ジジャウマ・バチスタ校日本語学習・教育最適化計画」(語学用視聴覚機材等の購入支援)にそれぞれ資金を供与し,現在,各案件が実施されているところ。環境分野ではINPAをカウンターパートナーとしてJICAによる技術協力プロジェクトにより2014年から19年の5年間「フィールド・ミュージアム」を展開している。
 主要館務目標は,文化紹介や広報を含む日本理解や人的交流の促進,日系社会との連携,日本企業の活動の側面的支援,在留邦人の生命と財産の安寧に関わる公安の維持・向上にむけブラジル側当局との協力を図るなどとなっている。
 マナウス市,アマゾナス州における日本のビジネスについては,邦人移住者が苦労と工夫の末に確立した農畜業(各種野菜や養鶏)は市民生活に裨益しており強調されるべきである。

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掲載日:

6月22日付:

媒体名(国名):

ラ・エストレージャ紙(パナマ)

  バレーラ大統領が様々な機会に発言されているように,メトロ3号線事業への融資合意だけでなく,7月1日から発効する外交及び公用旅券に対する査証免除,自動的情報交換を含む二国間租税情報交換協定の交渉開始などにも合意し,大統領の訪日はまさに歴史的なものとなった。租税情報交換協定については,先月すでに実質合意しており,あとは協定を発効させるための法的手続きを残すだけとなっている。
 パナマと日本は,これまで政治,経済及び文化の面で,素晴らしい関係を築いてきた。このような関係が今後も続くことに少しの疑いも抱いていない。拡張運河の開通によって,経済分野における関係や友好関係はさらに強いものになろう。米国東海岸から日本向けの液化天然ガス運搬船の運河通航が可能になるため,運河の拡張は,日本のエネルギー安全保障にとっても非常に重要だ。

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