寄稿・インタビュー

ミャンマー・アリン紙(ミャンマー)による岸田外務大臣インタビュー

(2016年5月2日付)

「ミャンマーの発展を官民連携で支援していく」

平成28年5月9日

(問)ミャンマーと日本の間には長年友好関係が築かれてきた。日ミャンマー関係に対する貴大臣の評価如何。また、今次ミャンマー訪問による更なる日ミャンマー関係強化に向けた展望如何。

(岸田外務大臣)外務大臣としてミャンマーを訪問するのは3回目です。訪問の度に,ミャンマーの人々の大変温かい心,そして日本を友人と思われていることを肌で感じます。日本人もミャンマーの国,人々,多様な文化に親しみを持っています。歴史的な両国の友好関係が,こういった相互の親しみの礎になっていると言えます。
 ミャンマーにおいて国民の大多数の支持を受けた政権が発足したことを歓迎します。昨年11月にミャンマーで行われた総選挙は,真の民主化に向けた第一歩となる歴史的な意義がありました。ミャンマーの有権者が,日本が他のドナーと共に支援した「消えないインク」を小指に付けた写真をフェイスブックに載せることが流行したと承知しています。国民が選挙に参加できる平和で安定した社会なくして開発は達成できません。
 2014年に日本とミャンマーの外交関係樹立60周年を記念して始まった「ジャパン・ミャンマー・プエドー(決裁注:お祭り)」は,今年で第2回目となりました。約1万7千人のミャンマーの人々がヤンゴンの会場に足を運び,ポップス,和太鼓,屋台,企業展示などを通じて日本文化を楽しみました。互いの文化を知ることで,更なる相互理解が深まると思います。次回は皆様も是非参加してください。
 今回の訪問で,日本は,信頼できる開発パートナーとして,官民をあげて支援していくことをミャンマー国民の皆様に伝えたいと思います。ミャンマーの更なる民主化と繁栄のために,こうした取組により,良好な二国間関係を更に盤石なものにできると確信しています。

(問)日本は多数のODA案件によりミャンマーの発展を支援してきた。これまで及び現在の対ミャンマーODAについての貴大臣の評価如何。また,今後の対ミャンマー支援の計画如何。

(岸田外務大臣)日本は,ミャンマーの民主化及び国民和解,持続的発展に向けて,ミャンマーの幅広い分野における改革努力を後押しするため,2012年4月に経済協力の方針を見直しました。それ以降,2013年に約3,000億円の債務免除を実施したほか,国民の生活向上,人材育成・制度整備,インフラ整備の分野を中心に,総額3,770億円の支援を実施してきました。
 日本の支援の一例として,ティラワ経済特区の開業があります。日本とミャンマーの官民が協力して実現した事例であり,日本は工業団地の整備に加え,港湾・道路整備等の支援を実施しました。また,ヤンゴン市に供与した3隻のフェリーは,多くのヤンゴン市民の足として,毎日活躍していると承知しています。昨年の洪水被害では,ミャンマー各地で大きな被害がでましたが,この洪水被害に対しても,50億円をめどに支援を行うことを決定し,学校再建の支援を取り進めているところです。
 これからも日本はミャンマーの真の友人として,環境社会配慮等を含め,国際基準に則った質の高い援助を実施していきます。特に,ミャンマー新政府が重視する雇用創出,保健,教育,農業,インフラ,財政・金融などの分野で全面的に支援していきたいと思います。


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