世界が報じた日本

平成28年4月8日

 最近の海外主要メディアにおける日本関連報道の中からいくつか紹介いたします。メディア側から予め承認が得られたものの中から選んで掲載しています。転載・複製を禁じます。詳細はリンクから原文をご参照願います。

掲載日:

3月12日付:

媒体名(国名):

マティチョン紙(タイ)
タイトル:
戦争はいらない(広島からの声)

執筆者(発信地):

シーサクン記者

 カサオカ・サダエさんは,原爆の被爆者の一人であり,約71年前に広島で,当時まだ12歳であったサダエさんに何が起こったのか,体験を直接的に語っている。
 8:15,最初の原爆が広島市に投下され,地上600メートルのところで爆発した。
 その時、サダエさんが言うには,家に居たが窓のガラスが割れ,爆発音が響き渡った。ガラスの破片がサダエさんを襲い,気を失った。気づくと,サダエさんの頭は血だらけになっていたが,まったく痛みは感じず,一刻も早くここから逃げなければならない,と思ったという。サダエさんは,祖母を連れて逃げたが,あたりは何が起きたかわからない人々であふれていた。
 サダエさんは,平和記念公園に平和の炎というものがあるが,核兵器が世界から根絶されるまで,それはともし続けられる,とした。サダエさんは,この炎が一刻も早く消えることを願っている。

掲載日:

3月16日付:

媒体名(国名):

ナハール紙(レバノン)
タイトル:
東日本大震災5年

執筆者(発信地):

ムハンマド・ハラケ元駐日大使による寄稿

 日本は3月11日,東日本大震災から5年を迎えた。天皇陛下は昨年の震災4周年にあたり,自然は美しいが時にその無慈悲さで我々を驚かせると述べ,未だ助けを必要としている人々への思いを寄せた。
 私(ハラケ元大使)は震災発生当時駐日レバノン大使を務めていた。日本人は,放射能汚染を懸念し日本産品の輸入を停止した国々に対し粘り強く説明・働きかけを行った。
 天皇陛下は謙虚かつ高貴で,人々に質問し相手の話に耳を傾ける。天皇陛下は私に何度かレバノン杉について質問し,レバノン杉の苗木移植について説明すると穏やかに微笑んだ。自然を愛する天皇陛下にとって,震災の困難な時期にレバノン杉は美しい力強さの象徴だったのだろうか。レバノンも日本にならい,自国の危機を克服すべき時だ。

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