世界が報じた日本
海外主要メディアの日本関連報道
最近の海外主要メディアにおける日本関連報道の中からいくつか紹介いたします。メディア側から予め承認が得られたものの中から選んで掲載しています。転載・複製を禁じます。詳細はリンクから原文をご参照願います。
掲載日:
1月5日付:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
片山和之上海総領事寄稿
2015年,最も印象深かったのは,華東地域を始めとして空前の訪日旅行ブームが到来し,訪日観光客数が爆発的増加を記録し,約500万人となったことである。当館の査証発給件数は,155万件となり,過去最多の発給件数を記録した2014年の87万件を大きく上回った。
昨年は,安倍晋三総理大臣と習近平国家主席との2回目の首脳会談が実現した。2016年も日中両国の安定したウィンウィンの関係の構築に尽力したい。
今年は,安倍総理のG20出席を含めた要人往来が更に活発になることを期待している。様々な形での日中関係の緊密化に取り組んでまいりたい。当館では,上海の皆さまに向けて積極的に日本文化を紹介している。ファッショナブルで時代の最先端を走る文化は,特に若い方々に受け入れられているものと思う。対日理解の促進に向け,文化紹介により注力したい。
2016年も,従来同様,日本は環境保全という普遍的な目標に向けて,上海,そして中国の皆様ともに,両国の環境協力に積極的に取り組んでまいりたい。
掲載日:
1月14日付:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
廣木重之大使寄稿記事
私は,日本チームの進歩は,日本人の労働倫理に裏打ちされた,発展に向けたたゆまぬ努力に起因すると考えている。日本人の労働倫理は,簡単に表現するのであれば,「ハード・ワークは,本質的に高潔であり,報いに値する」という考えに基づいている。その倫理観は,勤勉さや,忍耐強さ,規律,チームワークに支えられるものであり,日本文化とも親和性を有し,個々の人々の目標達成においても重要なものである。これらの美徳は,世代を越えて伝えられ,日本文化に深く根付いている。
加えて,歴史的に,日本は,自国の伝統を維持しつつ,外国の文化や制度を歓迎してきた。そうした文化や制度は,日本社会にエネルギーとバイタリティ,多様性をもたらしてきた。他国や人々から学ぶこと,そして学んだことを取り込んでいくことにオープンで在り続けることで,日本は多くの分野で発展を遂げてきた。そして,ラグビーに関しても,漸く報われてきたのである。
日本が他国の人々から学んできたように,我々は日本のやり方をアフリカの友人と共有することが出来る。2015年は,日・南ア関係105周年であり,2014年に行われた安倍総理とズマ大統領との間の首脳会談において,今年アフリカで初めて開催されるTICADVIの成功に向けて,協働していくことで一致した。また,2013年に横浜で開催されたTICADVでは,アフリカにおける人材育成の必要につき認識が共有され,喜ばしいことに,ABEイニシアチブを通じ,アフリカの1000人の若者に,日本の大学での修士号の取得と日本企業でのインターシップの機会の提供を行っている。
私は,これらの日本のイニシアチブが,南アフリカの若くて優秀な人々が自らの力強い労働倫理の育成の手助けとなるとともに,効果的な技術と知識の習得を促し,それが南アフリカひいては,他のアフリカ大陸の国々における産業の発展を支えることを望んでいる。
掲載日:
1月17日付:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
フアン・フェルナンド・ララ・サレス記者
今回,あの地獄を生き延びた生存者で,当時のことを語ってくれる被爆者女性から話を聞けたのは特別なことであった。広島平和記念資料館のホールで岸田さんから当時の話を伺った。
岸田さんは,原爆投下の日はいいお天気で,爆心地から1.5キロ離れている2階建ての家に,兄,弟,母,祖父と共に住んでいたと話し始めた。お兄さんは学校に行っており,岸田さんはトイレにいたという。しかし8時15分に時間は止まった。
岸田さんのインタビューの前に,広島平和記念資料館を視察した。各展示物から苦しみ,怒り,痛みが伝わってくる。この資料館を訪れる者は,辛いひと時を過ごすことになる。この資料館への訪問は強烈な感情を引き起こす歴史の復習であり,人生に一度は体験すべきである。何千キロも離れた地からではなく,この場所で感じることが大事だ。慰霊碑には「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」と刻まれている。
掲載日:
1月23日付:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
マリクリス記者
介護ロボットの開発は日本では現実のものとなっていて,Cyberdyne社は身体障害者や老齢者向けの補助となり得る装置を現在開発している。今のところ,HALは同社で最も有名なポータブル・ロボットの1つである。HALは医療用として認められた世界発のロボットであり,同社の稲葉弘氏は,このロボットを使えば,身体機能を助け,改善することが出来ると説明した。同氏によれば,外部骨格は,筋肉システムの不調や脳神経システムで手足の障害に悩む人達にとり大きな助けとなり,座ったり,立ったり,歩くことが出来るようになるとのこと。
人は体を動かす時には脳から筋肉に神経を通じて信号を送るが,障害に悩む人達の場合,脳は通常の神経回路を使えず,また信号が微弱なため四肢を動かすことが出来ない。この装置は脳神経の学習モーターを加速すると同氏は述べた。
掲載日:
1月23日付:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
ミリアム・テイス記者
世界で2番目に古い職業である海女にも三重で会うことができた。三重は観光地としてはそれ程有名ではないが,本年のG7サミット開催地であり注目が集まっている。現在真珠の99%は養殖なので海女が真珠をとることはなくなったが,海女は素潜りで1分10メートル潜ることができる。84歳の最高齢の海女は,毎日ではないが現在も潜っているという。
日本では神道と仏教が同等に重要で,80,000を超える神社にほぼ同数の寺がある。個人的に京都の伏見稲荷は素晴らしかったが,伊勢神宮が最大かつ最も神聖な神社である。京都,奈良には多くの有名な寺や庭園がある。