寄稿・インタビュー

ジャホン通信(ウズベキスタン)による安倍総理大臣インタビュー

(2015年10月24日付)

「歴史的及び人的な絆が今回の私の訪問により一層深化する」

平成27年10月28日

(問)両国関係の長期的拡大・深化のために今次のウズベキスタン訪問にはどのような意義や役割があるとお考えか。

(安倍総理大臣)今回,日本の総理として9年ぶりに,ウズベキスタンを訪問することを大変嬉しく思います。今回の訪問では,初めてお会いするカリモフ大統領と,政治,経済,文化など幅広い議題についてじっくりと議論したいと考えています。

 多くの日本人は,古来よりシルクロードの要衝であり続けたウズベキスタンの文化や歴史に強い憧れを抱いています。古都サマルカンドやブハラ,ヒヴァなど,美しい都市に魅了される人も少なくありません。

 タシケントの中心には,かつて日本人が建設に参加した,ナヴォイ劇場があり,カリモフ大統領はじめ,ウズベキスタンの皆さんが大切にしてくれていると承知しています。

 日本には各界に幅広くウズベキスタンのファンが多くおり,このような歴史的及び人的な絆が今回の私の訪問により一層深化することを期待しています。

 ウズベキスタンは,中央アジア地域の安定と発展において重要な役割を担う大国です。従って,二国間関係の強化のみならず,日本と中央アジアの対話と協力の枠組みである「中央アジア+日本」対話でも取りあげられている,中央アジア地域が抱える運輸・物流,水とエネルギー及び麻薬対策・国境管理等の共通の課題についても,ウズベキスタンと共に取り組んでいきたいと考えています。

(問)政治,貿易・経済,文化・人文関係分野における両国関係の現状や今後の展望についてご自身のお考えをお聞かせ願いたい。また,ウズベキスタンにおける投資事業への日本企業の参入についてもご意見をうかがいたい。

(安倍総理大臣)政治分野では近年両国間で,ハイレベルの要人往来を含め,活発な政治対話が行われています。今回の私の訪問によって,両国の政治的連携がさらに強化されることを期待しています。

 貿易・経済分野の両国関係については,最近では,バス・トラック生産や化学肥料プラント,情報通信など,ウズベキスタンの産業多角化に貢献するプロジェクトに,日本企業が様々な形で参加しています。

 しかし,私は,ウズベキスタンの潜在力を踏まえると,両国の貿易・経済関係にはまだまだ発展の余地があると考えており,今回の訪問には大規模の経済ミッションも同行していることから,今回の訪問を契機として,日本企業の更なるウズベキスタン進出や,ウズベキスタンの発展に日本の技術や経験が大いに活用されることを期待しています。

 また,現在進められている電力分野や灌漑施設分野などの円借款事業により,日本の技術が活用された質の高いインフラの整備が進み,ウズベキスタンの経済社会開発に加えて,日本企業のさらなる投資促進に寄与することを期待しています。

 日本は,タシケントの日本人材開発センターにおけるビジネス人材の育成や,若手行政官の日本留学プログラム等を実施しています。こうした日本のODAによる支援は,ウズベキスタンにおいても高く評価されていると聞いており,嬉しく思います。

 文化・人文分野では,従来からウズベキスタンで盛んな日本語教育をはじめ,テレビ番組や武道・スポーツといった幅広い分野における交流を通じて,両国民の相互理解と友情が深まることを願っています。


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