世界が報じた日本

平成27年10月9日

 最近の海外主要メディアにおける日本関連報道の中からいくつか紹介いたします。メディア側から予め承認が得られたものの中から選んで掲載しています。転載・複製を禁じます。詳細はリンクから原文をご参照願います。

掲載日:

10月2日付:

媒体名(国名):

ル・フィガロ紙(仏)

執筆者(発信地):

ジャン=ピエール・ロバン記者(東京発)

 明日からヴァルス首相は日本を訪問する。ヴァルス首相にとって公私含めて初となる今回の訪日は,古都京都からスタートする。訪問の目的は,科学,経済,政治分野で日仏の協力関係に新たな息吹を吹き込むことである。マンドン研究担当大臣などの他,50社ほどの仏企業の代表が今回の訪日に同行する。
 テーマの一つがアフリカにおける協力であるが,日本の外務省の責任者は,アフリカにおける協力の目的は,アフリカにおける持続可能な開発と安全保障の両方を推進することであると説明する。日本政府は,以下の2つの点から,この分野において仏との協力関係を発展させることを重要視している。まず日本では最近,安全保障と防衛に関する法律が緩和されたため,今後はフランスを含む諸外国との「平和と安全維持」を目的とする活動に参加することができるようになったこと,そして安倍総理は国連安保理の常任理事国入りを目指しており,これについてアフリカ諸国の支持を獲得したことである。

掲載日:

9月18日付:

媒体名(国名):

エクセルシオル紙(メキシコ)
タイトル:
出産を奨励するために「(官庁街に)保育所」を開設

執筆者(発信地):

イスラエル・ロペス国際面編集者

 日本の低い出生率への対応策として,公務員が仕事中に子供を預ける新たな選択肢がある。エクセルシオル紙は,政府の官庁街の一角に開設された,生後57日から6歳の子供を預かる保育所を訪問した。同保育所には複数のセキュリティチェックポイントがあり,所内では写真撮影は許可されない等安全に大きな配慮がなされている。同保育所の保育士らは研修を経て高い専門能力を持っており,現在は24名の子供を預かることができる。乳児は朝7時から夜10時まで預けることが可能であり,両親は仕事中でも施設に設置されたビデオから子供の様子を見ることができる。乳児の保育料は月額3,583ペソである。本保育所の開設は,労働人口層が子どもを持つことを奨励するものであり,政府の少子化対策の一つである。

掲載日:

9月19日付:

媒体名(国名):

ボルネオ・ブルティン紙(ブルネイ)
タイトル:
朱色の門の向こう

執筆者(発信地):

シティ・カイルニザ・ダト・ジャアファル記者

 宮島としてよく知られている厳島は,瀬戸内海の島である。厳島は1996年12月にユネスコ世界文化遺産に登録された厳島神社があることで有名である。鳥居は人間界と聖域,そして神々,自然及び人間が平和に共存している厳島との境界にあると考えられている。
 厳島は30.39平方キロメートルあり,人口は約2,000人である。島民は,島の自然を維持するためよく働き,自然に敬意を払いながら共存している。この事実は島で鹿が自由に歩き回っていることからも明らかである。
 我々記者グループが宮島を訪れた際は何百人もの旅行者で活気に満ちており,宮島と本土を往復するフェリーは利用客で混んでいた。厳島の見所は厳島神社と大鳥居のみでなく,他に数多くの神社や寺,公園,水族館や島の歴史民俗を紹介する博物館まであり,同島を散策し,見て回るには最低3時間はかかる。同島を散策するには時間がかかるが,緑に囲まれた歴史的建造物を見,島民の自然に対する畏敬の念を感じ取る体験をする時間は有意義である。

掲載日:

9月29日付:

媒体名(国名):

エチオピアン・ヘラルド紙(エチオピア)
タイトル:
農業技術普及支援プロジェクトに関するSG2000の寄与

 ササカワ・アフリカ協会は,ゲイツ財団からの支援を受けて実施されたSAA-SG2000と呼ばれる農業技術普及支援プロジェクトに関するワークショップを開催した。これは,農業セクターにおける持続可能な開発を実現するためのエチオピア政府側の農業技術普及支援を加速させる契機となった。宮本ササカワ・アフリカ協会常務理事は「我々の目的は,エチオピア農家が直面している問題を取り除くよう支援することであるが,自給農家に対し,彼ら自身の生活を改善する所得を増加させるため,食糧生産量の拡大を支援することが最も効率的であると気づいた,今次農業技術普及支援プロジェクトでは技術普及員の貢献がプロジェクトの成功に大きく貢献し,彼らが各農家と一緒になって農業技術を指導したことで,普及員と農家の間に信頼感が生まれ,農家自身が普及員の指導を素直に受け入れるようになった」と述べた。

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