寄稿・インタビュー

プロトム・アロー紙「日本はバングラデシュの信頼できる友である」(岸田大臣寄稿)


2014年3月21日付

平成26年3月26日

 この度,日本の外務大臣として8年ぶりにバングラデシュを訪れることができたことを光栄に思います。

 日本とバングラデシュは,伝統的に極めて良好な二国間関係を維持してきました。1971年にバングラデシュが独立を果たした後,日本は他の国に先駆けてバングラデシュを承認した国の一つでした。また,当時の日本では,国会議員や知識人によるバングラデシュ独立を支援するための募金活動が活発に行われていました。1973年には,日本はムジブル・ラーマン首相を日本に招待しています。

 日本は,バングラデシュ独立以来,その発展のために一貫して協力を行ってきました。1980年代後半以降,日本は,多くの場合においてバングラデシュにとっての最大の二国間ドナーでした。こうした日本の長年にわたる支援の象徴とも言えるものが,ジャムナ橋です。ジャムナ橋が,100タカ紙幣のデザインとして採用され,日バングラデシュ協力の象徴としてバングラデシュの人々の心に残り続けていることを非常に嬉しく思います。日本は,今後も,バングラデシュの発展と安定のための協力を惜しみません。特に,エネルギー分野など,現在バングラデシュが直面する困難を乗り越えるための支援を今後一層強化していく考えです。

 バングラデシュは,今,南アジアの新たな成長センターとして,日本から,そして世界中から注目を集めています。バングラデシュに進出する日本企業はこの7年あまりで約3倍の176社になりました。貿易額はこの5年で約2倍,バングラデシュへの直接投資額はこの5年間で約11倍にも増加しています。しかし,二国間の経済関係はまだ大いなる潜在性を秘めています。バングラデシュへの日本企業の進出促進は,バングラデシュの発展に寄与するだけでなく,「アベノミクス」を推し進める日本政府の経済政策の実現にも寄与するものです。二国間経済関係を強化を通じて,ウィン・ウィンの日バングラデシュ関係の実現につなげていきたいと考えています。

 二国間の文化交流・人的交流は,二国間関係の基礎となる日本とバングラデシュの相互理解を深めるために,重要な役割を果たします。昨年新たに日本で学び始めたバングラデシュからの国費留学生の数が6番目に多い118人であったこと,今でもダッカ大学の教授の方々の8人に1人は日本留学経験者であることからもわかるとおり,日バングラデシュ間の人的交流は長い歴史を有しています。これまでも,日本は,招へい,国費留学生受入れ,バングラデシュの若い公務員のための研修実施など,様々な方法で日バングラデシュの人的交流を進めてきましたが,これを一層強化し,日バングラデシュ間の相互理解をより一層深めていくことが重要です。

 今回のバングラデシュ訪問で,私はハシナ首相やアリ外相に,このような考えを伝えると共に,バングラデシュとの二国間関係を更に強化し,包括的パートナーシップを構築したいという日本政府のメッセージを伝達したいと考えています。

 両国の伝統的な友好関係を更なる高みへと引き上げていくためにも,バングラデシュにおいて民主化が促進されることを期待します。また,その観点から,現在,与野党が参加する形で,地方選挙が成功裏に行われていることを歓迎します。

 両国の国旗は,日本とバングラデシュが兄弟のように良好な関係を築いてきた象徴であるとしばしば言われます。私は,日本の外務大臣として,日バングラデシュ関係を未来に向かって大きく飛躍させる決意です。

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