寄稿・インタビュー

令和3年7月26日

【ナレーション(シモンズ上級国際特派員)】パンデミックの下でのオリンピックの開催は、困難な課題を突き付ける。日本の菅義偉総理大臣は、初めてとなる米TV局に対するインタビューに応じた。

【シモンズ上級国際特派員】多くの日本人が感染者の増加を非常に懸念している中で、大会の中止を考えたことはあるか。

【総理】大会の中止は非常に簡単なことだと思うが、新型コロナという困難に直面する中で、日本は開催国として世界に向けて責任を果たさなければならない。

【シモンズ上級国際特派員】総理は肩に大きな重荷を背負っており、政治生命は本大会にかかっているかもしれないが、オリンピック開催にはそれだけの価値があるか。

【総理】世界で40億を超える人々がオリンピックを視聴する中で、新型コロナの困難に打ち勝って大会を開催することに価値があると考える。

【ナレーション(シモンズ上級国際特派員)】(4月の総理訪米時の映像を映しつつ)総理はバイデン大統領に招待された最初の世界首脳となった。両首脳は、中国に対する対抗策を調整した。

【総理】バイデン大統領は、同盟国を取りまとめながら安全保障政策を進めていこうという大統領だと思う。

【シモンズ上級国際特派員】前政権とは違うということか。

【総理】前政権は大統領の個性で物事を進めていったと思うが、バイデン大統領は同盟国・同志国を同一の方向に進めていこうという、政治手法が違うのではないか。

【シモンズ上級国際特派員】日本は何個メダルを獲得するだろうか。

【総理】考えたこともない。

【シモンズ上級国際特派員】これは最も重要な質問だ。

【総理】日本はホスト国で、日本人は奥ゆかしい。皆に分け与えるべきだと思う。

【ナレーション(シモンズ上級国際特派員)】今夜、我々(NBC取材班)は古都・京都に到着した。総理大臣は、パンデミックという最悪の時勢下ではあるも、世界中の人々が、日本の最もすばらしいところを見てもらえることを望んでいる。

インタビュー映像は、NBCのホームページから閲覧可能です。
総理インタビューが掲載されているNBCのホームページ別ウィンドウで開く

寄稿・インタビューへ戻る