寄稿・インタビュー

オーストラリア放送協会(ABC)による河野外務大臣インタビュー
(2018年10月11日放映)

平成30年10月15日

英語版 (English)

【インタビュアー】河野大臣,豪州にようこそ。ABCのインタビューに時間を頂き感謝する。貴大臣は,昨日の日豪外務・防衛閣僚会合(2+2)で豪州のカウンターパートとの協議を終えたばかりであるが,今次会合の成果いかん。今次会合を受けて近い将来どのようなことが期待できるのか。

【河野外務大臣】日本と豪州は,自由,民主主義,法の支配,自由貿易等多くの価値観を共有している。今次2+2では,我々はこれらの価値観を共有していることを再確認した。豪州と日本は地域において,お互いにとり重要なパートナーである。今世界では,自由で開かれた国際秩序に対する様々な挑戦がある。豪州と日本は自由で開かれた国際秩序から大きな恩恵を受けており,この国際秩序への挑戦に対応するため,二国間の団結を維持していく必要がある。

【インタビュアー】日本の自衛隊が豪州で訓練し,豪州軍が日本で訓練する日が来るまで,あとどのくらいかかると考えるか。

【河野外務大臣】この協定(注:日豪円滑化協定)は日豪間の協力にとって非常に重要であり,議論は大いに進展している。解決しなければいけない点は少ししか残っておらず,今年中に基本的な合意に到達できると考えている。

【インタビュアー】来年には双方の国でお互いの軍の訓練が実現すると考えるか。

【河野外務大臣】早めに実現できることを望んでいる。

【インタビュアー】将来の可能性の話であるが,日本と豪州の艦船が南シナ海でパトロールを共に行うことは想定されるか。

【河野外務大臣】日本の海上自衛隊はASEAN各国に戦略的に寄港しており,多くのことを共に行うことができるだろう。南シナ海は明らかに緊張をはらんだ地域であり,豪州とどのようなことを共にできるか検討していく。

【インタビュアー】その中に共同パトロールは含まれ得るか。

【河野外務大臣】現時点で日本は常時継続的な警戒監視活動を行っておらず,何をするかはまだわからないが,様々な場所で多くのことを共に実施できると考える。

【インタビュアー】トランプ政権について伺う。日本はトランプ政権に対応する上でユニークな手法をとっており,安倍総理はトランプ大統領と最も早く会談した外国首脳の一人である。このアプローチは奏功しているか。豪州が日本の対応から学べることはあるか。

【河野外務大臣】安倍総理とトランプ大統領はとても頻繁に電話会談をしており,恐らくトランプ大統領が就任してから20回以上電話で話している。バレンタインデーに1時間以上も話しており,私と妻との電話より長い。電話会談では,北朝鮮や経済,貿易等様々なテーマが扱われるが,総理と大統領はテーマを限定せずに会話を楽しむこともある。
 そして,二人は頻繁にゴルフを共にプレーする。二人はゴルフをプレーしながら3,4時間,一対一で話をしている。

【インタビュアー】豪州もグレグ・ノーマンを使ってゴルフ外交を展開すべきかもしれない。

【河野外務大臣】然り。あるいは,トランプ大統領にクリケットを教えても良いだろう。

【インタビュアー】最後にお聞きしたいことがある。豪州の将来の潜水艦事業につき,先行きが不透明になっている。(受注した)フランス企業との最終合意に到達するためには多くの作業が残っている。もしこの計画が頓挫したら,日本は再びそうりゅう型潜水艦の提供を提案する用意はあるか。

【河野外務大臣】それは可能であるが,豪州政府が決めることである。

【インタビュアー】もしそのような状況になれば,どのくらいすぐに日本は潜水艦の提供を提案できるか。

【河野外務大臣】防衛省や関係企業に確認しなければならない。

【インタビュアー】日本では新型のそうりゅう型潜水艦が先週進水したが,日本は自らの潜水艦開発の進捗状況に満足しているか。

【河野外務大臣】申し訳ないが,その点については防衛大臣に聞いてほしい。

【インタビュアー】大臣,貴重な時間を割いて頂き深く感謝申し上げる。益々の活躍をお祈りする。

【河野外務大臣】感謝申し上げる。私の妻がこの地で育ったため,豪州は私達家族にとって特別な場所である。また何度も訪問できることを願っている。

映像は下記のリンク(英語)からご覧頂けます。

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