カナダ
日・カナダ外相会談
令和3年5月3日

5月3日、現地時間午後3時(日本時間同日午後11時)から30分間、G7ロンドン外務・開発大臣会合出席のため英国訪問中の茂木敏充外務大臣は、マーク・ガルノー・カナダ外相(The Honourable Marc Garneau, Minister of Foreign Affairs, Canada)と日・カナダ外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、ガルノー外相から、茂木大臣と初めてお会いできて嬉しい、カナダと日本は自由、民主主義、法の支配といった普遍的価値を共有するインド太平洋国家であり、地域と国際社会の平和と安定に向けて緊密に協力していきたい旨述べました。これに対し、茂木大臣から、両国が連携していくことの重要性を強調するとともに、日加関係を更に進展させていきたい旨述べました。
- その上で、両大臣は、日加両国が共に掲げるビジョンである「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、「自由で開かれたインド太平洋に資する日本及びカナダが共有する優先協力分野」を発表するとともに、次の6分野で具体的な協力を進めていくことで一致しました(別添:和文概要(PDF)
/英文(PDF)
/和文仮訳(PDF)
)。
- (1)法の支配
- (2)平和維持活動、平和構築及び人道支援・災害救援
- (3)健康安全保障(ヘルス・セキュリティ)及び新型コロナウイルス感染症への対応
- (4)エネルギー安全保障
- (5)自由貿易の促進及び貿易協定の実施
- (6)環境及び気候変動
- 両外相は、中国や北朝鮮、ミャンマー等の地域情勢について意見交換を行いました。その中で、両外相は東シナ海や南シナ海の情勢について意見交換を行い、海警法を含む最近の中国の動向や一方的な現状変更の試みの継続・強化について深刻な懸念を共有しました。また、香港や新疆ウイグル自治区における人権状況への深刻な懸念を共有しました。北朝鮮については、茂木大臣から、カナダが「瀬取り」対応のために艦船と航空機を派遣する取組を2年延長したことを高く評価し、拉致問題の即時解決に向け引き続きの理解と協力を求め、ガルノー外相から支持の表明がありました。
- ガルノー外相から、東京オリンピック・パラリンピック競技大会を開催するとの日本の決意に対する支持の表明がありました。