カナダ

平成26年11月9日
(写真提供:内閣広報室)

 11月9日午後2時10分から約40分間,北京訪問中の安倍総理は,ハーパー加首相との間で日加首脳会談を行ったところ,概要以下のとおり。

1 日加関係

(1)安倍総理から,先般のオタワ銃撃事件に大きな衝撃を受けた,このような行為を断固としてこれを非難する旨述べるとともに,今回の悲劇で犠牲となられた方と御家族に対し深い哀悼の意を述べた。また,安倍総理から,先般の御嶽山での噴火に際し,ハーパー首相から丁寧なメッセージをいただいたことに感謝する旨述べた。これに対し,ハーパー首相から御嶽山の噴火に対する哀悼の意が表されるとともに,先般のオタワでの銃撃事件の際に日本がカナダとの連帯を示したことに謝意が表された。

(2)安倍総理から,安全保障の分野で,今後とも幅広く協力の可能性を探究していきたい旨述べた。また,特に低廉かつ安定したLNGの輸入の早期実現のため,カナダにおける輸出関連インフラを始めとする環境整備が速やかに進むことを期待する旨述べた。

2 エボラ出血熱

 安倍総理から,エボラ出血熱の問題は,国際社会が一丸となって取り組むべき課題である,また流行国を孤立させないことが重要である,日本はこれまでの支援に加えて最大1億ドルの追加支援を行う旨述べた。これに対し,ハーパー首相からカナダの取組みについて紹介があるとともに,両首脳は,今後とも問題解決のために意見交換することで一致した。

3 TPP

 TPPについては,明日(10日)のTPP首脳会合において,交渉妥結に向けた政治的な意思を確認するとの重要性について一致した。

4 中国

 安倍総理から,日中関係について最近の状況を説明し,ハーパー首相からは,前向きに評価するとの発言があった。

5 その他

 この他,両首脳は,地域情勢,両国の経済状況等についても意見交換を行った。


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