採用情報
外務省の先輩職員インタビュー
在サウジアラビア日本国大使館 所属 大江 健二さん

平成22年 | 入省 大臣官房在外公館課 |
平成24年 | 在アメリカ合衆国日本国大使館 |
平成28年 | 在サウジアラビア大日本国大使館 |
Q1 出身地を教えてください。出身地のアピールもお願いします!

昔は海軍,そして今は造船と海上自衛隊の街,広島県呉市です。海と山に囲まれ,港が見渡せる風景や,ピリ辛のスープと平打ち麺が特徴の呉冷麺を有する街です。
Q2 現在の所属公館(国名)と担当業務を教えてください。
在サウジアラビア日本国大使館官房班において営繕業務(国有施設の維持管理)を担当しています。2023年からサウジアラビア政府の決定により電圧が大きく変更されるため,それに向けた電気設備や機械設備の改修,また竣工から30年以上経過し老朽化した建物の改修計画策定・外務本省との調整・現地の工事業者との調整が主たる業務です。
Q3 現在(もしくは今までに)赴任した国で生活習慣やその他驚いたことを教えてください。
サウジアラビアは厳格なイスラム教の国で,女性が運転できない唯一の国です。(2018年6月解禁),女性はアバヤという全身を覆う服を外出時に着用しなくてはなりません。また,1日に5回サラーと呼ばれるお祈り時間があり,その間30分程度全てのお店が閉まるといったように,独特の生活面の制限があります。一方で,欧州系スーパーや欧米レストランチェーンが多数出店しており物質的豊かさに恵まれています。欧米に留学経験のあるサウジアラビア人や外国からの出稼ぎ労働者が多く,英語が広く通じるため,生活面では意外と困ることがない不思議な国です。
Q4 現在(もしくは今までに)赴任した国で楽しかったこと,苦しかったことをそれぞれ教えてください。
前任地の米国,現在勤務しているサウジアラビア,それぞれ日本とは異なる工事業界の習慣の違いがあり,なかなか事前に想定した通りに物事が進まなかったり,取り決めどおりにいかないといった苦労はありますが,一方で自分が大使館に着任した時と離任する時を比較して見違えるように変わった施設を目の当たりにすると何よりもやり甲斐を感じ,それが原動力となります。また,それぞれの地において国籍や年齢を超えた方々と仕事をすることは,学ぶことが多く,常に新たな発見があることも楽しみの一つです。
Q5 休日の主な過ごし方を教えてください。

(通称「赤の砂漠」にて)

サウジアラビアにおいては,国の特殊性もあり,現地に駐在している日本人が集まる日本人会や大使館の館員同士の結び付きが強く,気の合う仲間同士で週末はお互い自宅に招きあい,BBQをしています。スポーツ関連のイベントも多く,各国外交団対抗サッカー,現地の日本人サッカー大会,アメリカ人チームとのソフトボール対抗戦等ありますが,どれも未経験者歓迎の集まりであるため,気軽に参加しています。また,郊外の砂漠でトライしたバギーは中東ならではの経験でした。
Q6 外務省を目指している後輩にむけて外務省の魅力を語ってください!
外務省員の舞台は世界です!日本から遠く離れた米国ワシントンDCに4年,現在はサウジアラビアのリヤドに生活し仕事をすることになるなんて,10年前の自分が決して想像出来なかったような日々を現在送っています。これからの10年間,自分がどこにいて,どんな経験を積んでいるか想像出来ないからこそワクワクしています。民間企業や他の省庁にも海外に駐在する機会はあるかもしれませんが,ここまで多くの職員が複数の国で海外駐在経験が出来る職場は外務省くらいではないでしょうか。世界で仕事をすることに興味があり,また変化を求める好奇心さえあれば,常に刺激とやり甲斐を感じられる職場だと思います。