採用情報・ワークライフバランス等

平成28年10月28日

東京外国語大学 田河 紗英(欧州局 中央アジア・コーカサス室)

氏名
:田河 紗英
所属大学・学部・学年
:東京外国語大学 国際社会学部 3年
インターン課室
:欧州局 中央アジア・コーカサス室
インターン実施期間
:平成28年7月25日~平成28年9月2日

 外務省でインターンが行われていることは、大学の知人から聞いて知っていたので、3年生になったら必ず応募しようと思っていました。私は大学でロシアについて専攻しており、将来日露外交に関われればいいなと思っているので、中央アジア・コーカサス室でのインターンは学べることがたくさんあるのではないかと思い、応募しました。

 課室では中央アジアの経済情勢についての調査を担当することになり、初日にインターンの作業の目的、着眼点等を丁寧に説明していただきました。それから約一カ月間は指導を受けつつ、9時半から18時頃までパソコンで作業をするというのが基本的なルーティンとなりました。作業をする際は英語、ロシア語を使いました。夏休みに英語やロシア語に触れる機会があまりなかったので、良いトレーニングになりました。また、調査の結果は公式の資料として使われるようで、とても励みになりました。調査の他には、電話対応や来客案内、大使館訪問も任されることがあり、とても貴重な経験になりました。私は在京カザフスタン大使のご案内、在京キルギス大使館訪問をさせていただきました。

 仕事をする中で難しかったことは、普段使うことの少ない情報を収集することと、ロシア語の和訳でした。情報収集の際は、新たに出典源を見つけるべく長時間パソコンと格闘したり、インターンの時間外にも参考文献を探したりしました。ロシア語は中央アジア・コーカサスについての情報収集の他に、上海機構の文書の和訳などで使いましたが、洗練された文章を作るのが難しく、他の公式文書での文体を参考にしました。インターンでの作業は、個人的にとても勉強になり充実した時間になりました。

 作業の他にも、インターンでは職員の方々が話す機会を多く設けてくださり、それらすべてが貴重な経験となりました。職員の方々の仕事への姿勢、ポリシーを垣間見られたことは何よりも良かったと思います。私自身は外務省に憧れているのですが、将来仕事に関してどのようなビジョンをもって臨めばいいか、外交をする上でどんな点に敏感になればいいかなど、目標のようなものが明確になりました。残りの学生の期間はこれらの面を養っていければいいなと思っております。

 総じて、外務省のインターンは外交の現場を見るのにも、外交官の姿勢を学ぶにもいい機会であり、とても充実した期間になると思います。インターンに参加する際は、やはり語学力があればあるほどいろいろなことに挑戦できるので、インターン前までにブラッシュアップすることも大事だなと思いました。

京都大学 米坂 渉(国際法局 海洋法室)

氏名
:米坂 渉
所属大学・学部・学年
:京都大学 法学部 4年
インターン課室
:国際法局海洋法室
インターン実施期間
:平成28年7月19日~平成28年8月25日

応募したきっかけ

 志望理由は二点ありました。

 まず、日本国籍を大いに活用できる仕事をしたいと考えていたからです。留学をする前、私は日本で生まれ育ったものの、日本に疑問をもっていました。そこで一度自分と日本の間の距離を置くために英国に留学をすることにし、その目的から自分と日本という国の関係を見つめなおすことにしていました。いざ、留学をしてみると自分自身が偶然にも日本に生まれ日本国籍を付与されたことで受けてきた恩恵を感じる機会に国外で恵まれました。イスラム国の台頭により、祖国が好きにもかかわらず、離れざるを得なくなり難民として英国に渡り同じ留学先で学んでいる人にも会いました。そういった経験から、私にとって日本は二十数年の間育った国ではあるけれどもその偶然から人よりもスタートラインが前のほうに設定されていることを意識するようになり、それを何かしらの形で日本に返すべきと思うようになりました。そのとき、日本国籍を付与された者にしかできない仕事、国家公務員に興味を持ち、その職業で行う社会貢献がどういったものか、果たして自分が国家公務員という仕事にむいているのかを一度職員方のそばで拝見できる外務省のインターンに応募させていただくことにしました。

 2つ目に、私の専攻である国際法を活かせる仕事に興味を持っていたからです。ひとえに国際法といっても海洋法だったり、武力紛争法だったりと幅広い分野があります。応募させていただいたときに、国際法局の中で海洋法室だけが募集されており、私自身ゼミでも「コルフ海峡事件」という海洋法を扱った判例を勉強していたことから、自分の専門性を活かすことのできる機会ととらえ、国際法局海洋法室を第一希望にさせていただきました。そして、実際にインターンシップを通して、国際法のどの分野で携わりたいのかということも考えることにしていました。

任された業務

 配属された場所は国際法局海洋法室で、島国である日本を取りまく海洋の情勢に対して主に国連海洋法条約(UNCLOS)にのっとって法的問題を扱っていました。インターンの開始直前に中国の人工島建設に関するフィリピンと中国の間の仲裁判決が出たばかりで、その判決による今後の日本の海洋事情への影響について取り組まれていました。他にも尖閣諸島周辺の領海に中国の船舶が侵入を繰り返していたのでその関係の業務もされていました。頂いた仕事をこなしつつ,報道と海洋法室の動きを両方みることができる非常に貴重な経験でした。

 そんな中で私が取り組んだことはこういった海洋の安全保障に関することではありませんでした。UNCLOSに規定のある海洋環境の保全及び保護に関連した生物多様性について1992年に生物多様性に関する条約が結ばれていました。そして、特に海洋生物についてその多様性を保護・保全しつつ適正に利用するため国家管轄権外区域の生物多様性(BBNJ)に関する新協定の条文案の要素の作成に向けて各国が8月26日からニューヨークの国連本部に集まり準備委員会をひらくことになっていました。その前日までの5週間、事前準備のお手伝いをインターンシップとしてさせていただきました。具体的には、海洋生物資源の適正利用について海洋資源原産国と利用国、とくに途上国と先進国の間で対立がありました。先進国である日本が途上国のために海洋生物資源を保全するためどういった技術移転やキャパビルを講じてきたのかをインターネットを使いリサーチを行いまとめました。またそうした日本の貢献について途上国が国連決議で謝意を表明しており、その決議を調べ概要も訳しました。他にも遺伝資源に関する国内法の制定過程と国内の情勢について、特許の関係についても調べました。ロジ的作業については会合の予定表をパソコンで作成し、事務的な申請書のうち記入できるところはお手伝いをさせていただきました。リサーチ関係でうまく情報を引き出せない時はお昼休みに昼食でご一緒しながら職員の方に相談するとアドバイスをくださったので非常に助かりました。また、資料の中には英語で書かれた国連決議や、リサーチのテーマが英語の論文でしか調べることができない内容のときもあったので英語の読解力が必要でした。

仕事をする中でどんなことが難しかったか

 日本政府の会議にむけた方針づくりのためのリサーチでしたが見つかりにくい情報があり検索に困ったことがありました。特に、日本が海洋生物保全のためにどういった技術を生み出し、国際社会に貢献をしたのかというものをまとまった状態で探すことが難しかったです。政府系のサイトにいくといくつか資料がみつかり、ダウンロードできるのですが、必要な情報が載っていないことがあり、職員の方に相談していました。その頂いたアドバイスに従っていくと道が開けることもあったので、一人で抱え込んで袋小路に陥り、時間をあまりロスしないように気をつけていました。

 インターン中、室内が忙しい時に、業務中の相談などでお声がけをするタイミングをはかることも注意が必要だったと思います。室内や電話を通しての活発な協議をみなさん常にされており邪魔にならないようにその方が時間をとれるときにお願いできるようタイミングをはかる方法を学びました。

この経験をどう活かしたいか

 海洋法室に配属され、まず外務省の業務の幅の広さに驚きました。今回のBBNJの会合の準備の際も他省庁管轄の内容の話をされていて、ある職員の方が、外務省は日本政府としてのとりまとめをしているから、とおっしゃっていたのが印象的でありそこが外務省の魅力であることに気づくきっかけとなりました。このように多岐にわたる業務と、一つの分野を任されたときのその深い専門性の両方をかねそなえ、難しい課題の解決にチームプレーで臨まれている様子をみて、私の場合はある方向性を持っていたのでその分野に限定した場所でも魅力的なのではないかと考えるようになりました。特に、私の専門の国際法について今回は配属部署に由来して環境を含めた海洋法の側面から外務省の業務を拝見できましたし、海洋法だけにかぎらず、幅の広さという点から国際法全般に携われる場所であると感じましたが、自分の現在もっている方向性の中で国際法の特定分野で活躍できる仕事を探せたらと思うようになりました。

 そして、職員の方から私の物事に取り組む計画性の高さとそれを実行するための力についてご指摘をいただき、そのフィードバックが自己分析の一助になりました。この結果を踏まえて官民両方の視野を持ち、就職活動に役立てたいです。

将来の目標

 過去の経験や留学経験から人の往来を生み出し、多様性がある社会づくりができる仕事に携わりたいと思っています。その中で関連する国際法という専門性を発揮できる仕事を探していきたいです。

 今回海洋法室でお会いした職員皆さんが多忙で夜遅くまで残っていらっしゃる環境下でも、毎日なごやかで楽しく、かつ真剣に物事に取り組まれ、活発な協議をされていました。また、他人を思いやる気持ちを持ちながらチームで仕事に取り組まれる様子を拝見し、仕事をする環境という点では、私も将来このような場所を見つけて働くのが目標です。

来年インターンを考えている方へ

 外務省でのインターンは非常に有意義です。期間中、自由に省内の雰囲気を味わうことができますし、配属先の職員の方と一緒に働くことができ、職員の方の人間模様や仕事の様子を拝見することができます。また、昼食ではご飯に連れていってくださり、これまで経験された話を聞かせてくださり、時には人生相談に近いこともしていただけました。配属される課や室にとどまらず、毎週ほかの配属先にインターンされている方や職員の方とのミーティングが設定されていますので、まさに「外務省の多岐にわたる業務」をうかがうことが可能です。外務省に入りたいと思っている人でなくてもその魅力を知り、志す機会になるかと思いますので是非応募してみてください。


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