グローカル外交ネット

令和7年8月20日

関西広域連合 広域観光・文化・スポーツ振興局

 2025年7月9日及び10日、外務省と関西広域連合は、駐日外交団を対象とした関西視察ツアーを実施し、16か国から18名の大使他が参加しました。「自然と文明の共生を巡る関西の旅」をテーマに、自然と共存する先進的取組や技術の視察を通じて、関西の多様な魅力を駐日外交団に紹介しました。

1 外務省主催昼食会(徳島県:月ヶ谷温泉月の宿)

 四国八十八箇所を開いた弘法大師ゆかりの湯として知られる「月ヶ谷温泉月の宿」において、外務省主催の昼食会を開催し、徳島県から花本上勝町長をはじめとした行政関係者が参加し、外交団との交流を深めました。参加者は、自然豊かな山里に息づく旬の郷土料理を味わいながら、地方創生の先進モデルとして国内外から高い評価を受けている「葉っぱビジネス(いろどり)」の理念と実践の説明を聞き、その奥深さと地域の魅力に理解を深めました。

2 上勝町ゼロ・ウェイストセンター(徳島県)

上勝町ゼロ・ウェイストセンター視察の記念撮影

 日本ではじめて「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った上勝町の「ごみを生み出さない」取組を発信するための拠点である「上勝町ゼロ・ウェイストセンター」を訪問しました。上勝町から、これまでのゼロ・ウェイストにかかる取組についてプレゼンテーションを受け、実際にどのようにゴミを分別し、減らし、リサイクルしているのかを見学しました。

3 徳島県立阿波十郎兵衛屋敷

 国の重要無形文化財「阿波人形浄瑠璃」の拠点として伝統芸能の素晴らしさを伝える「徳島県立阿波十郎兵衛屋敷」を訪問しました。全国で最も多くの農村舞台が残る徳島県で、どのように人形浄瑠璃が発展し、地域住民によって受け継がれてきたかを映像で学ぶとともに、実際の人形の操作方法の体験などを行いました。

4 関西広域連合主催 歓迎夕食会(徳島県:アオアヲナルトリゾート)

 瀬戸内海国立公園内に立地、鳴門海峡と淡路島を見渡すオーシャンフロントホテル「アオアヲナルトリゾート」において、関西広域連合主催の歓迎夕食会を開催し、関西広域連合からは、後藤田委員(徳島県知事)をはじめとした3府県の代表者が参加しました。鳴門教育大学の阿波踊り部「鳴響連」による阿波踊りパフォーマンスも行われ、参加者全員で踊りに参加するなど、関西広域連合の参加者と外交団との交流が深められました。

5 人と防災未来センター(兵庫県)

人と防災未来センター視察の様子

 阪神・淡路大震災の経験と教訓を活かし、子どもから大人まで、災害や防災・減災について幅広く学ぶことができる「人と防災未来センター」を訪問しました。再現映像により、地域住民の目線で阪神・淡路大震災の恐ろしさやその後の復興の様子を追体験していただくとともに、展示エリアでは、熱心に最新の防災知識等について質問する様子も見られました。

6 関西広域連合主催 昼食会(京都府:けいはんなプラザ)

関西広域連合主催昼食会の記念撮影

 けいはんな学研都市の交流・研究における中核施設である「けいはんなプラザ」において、関西広域連合主催の昼食会を開催しました。関西広域連合からは、西脇副広域連合長(京都府知事)をはじめとした6府県市の代表者が参加し、関西各地の魅力を紹介し、交流を深めました。昼食会終了後には、日本茶インストラクターによるレクチャーのもと、参加者自身が点てた抹茶を味わい、日本のお茶の文化を肌で感じていただくことができました。

7 株式会社 国際電気通信基礎技術研究所(京都府)

 情報通信関連分野の世界最先端の研究成果とイノベーション創出で、けいはんな学研都市の発展に中核的な役割を果たしている「株式会社 国際電気通信基礎技術研究所(ATR)」を訪問しました。外交団は、心を表現するアンドロイドと体の動きを通じた対話(Shosa)を体験し、最新の電波研究を行っている大型電波暗室を視察したほか、人間にそっくりのアンドロイド「ERICA」が受付をする様子も紹介され、研究員への質問や意見交換も活発に行われました。

プログラム・訪問先

7月9日(1日目)徳島県
外務省主催昼食会(於:月ヶ谷温泉月の宿)
上勝町ゼロ・ウェイストセンター
徳島県立阿波十郎兵衛屋敷
関西広域連合主催歓迎夕食会(於:アオアヲナルトリゾート)
7月10日(2日目)兵庫県・京都府
人と防災未来センター(兵庫県)
関西広域連合主催昼食会(於:けいはんなプラザ)(京都府)
株式会社 国際電気通信基礎技術研究所(ATR)(京都府)
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