グローカル外交ネット

令和4年4月26日

横浜市温暖化対策統括本部SDGs未来都市推進課

 令和4年4月19日、外務省と神奈川県横浜市は、駐日外交団を対象とした「SDGs未来都市・横浜」視察ツアーを実施しました。13か国から15名の各国大使他が参加し、平成30年に日本政府から「SDGs未来都市」として選定を受けた横浜市及び連携して取組を進める事業者・団体等が、SDGsの取組の紹介を行いました。本ツアーの開催により、各国からの参加者が横浜市のSDGs活動について理解を深め、各国と横浜市の交流が今後とも継続していくことが期待されます。

1 ヨコハマSDGsデザインセンター

 ヨコハマSDGsデザインセンターは、横浜市と民間事業者4社(エックス都市研究所、サスティナブル・デザイン都市戦略研究所、凸版印刷、日本総合研究所)が共同で運営するSDGsの支援及びプロジェクト実施組織です。参加者一行は、同センターの概要とともに、各国企業・団体等からSDGsの相談・連携提案を歓迎していることについて説明を受けました。また、当日移動に使用したバイオ燃料バスについていすゞ自動車から、水素の燃料電池バスについてトヨタ自動車から説明を行って頂きました。

2 みなとみらい本町小学校

  みなとみらい本町小学校は、企業の本社等が多い立地を生かして様々な事業者と連携したSDGsの学習を進めています。参加者一行は、校長及び5年生の児童から歌で歓迎を受けるとともに、取組の概要の説明を受け、意見交換を行いました。意見交換では、児童たちから各国での取組についての質問もなされました。最後に参加者を代表してマルタ共和国のスピテリ在京大使から、ぜひ今後もこのような学習を続けていってほしい、とエールが贈られました。

(写真1)体育館で撮られたみなとみらい本町小学校の児童との集合写真 みなとみらい本町小学校の児童との集合写真

3 ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜(横浜市・外務省共催 歓迎昼食会)

  参加者一行は、ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜にて、食品ロスに対応するとともに、地産地消食材をふんだんに用いた昼食を楽しみました。横浜市を代表して、山中竹春横浜市長及び清水富雄横浜市会議長がそれぞれ歓迎の挨拶を行い、外務省を代表して、菱山聡地方連携推進室長が挨拶を行った後、マルタ共和国のスピテリ在京大使が参加者代表として挨拶を行い、本ツアーが参加各国と横浜市との連携をさらに広げていくきっかけとなることへの期待を述べられました。

(写真2)山中竹春横浜市長及び清水富雄横浜市会議長との記念撮影 山中竹春横浜市長及び清水富雄横浜市会議長との記念撮影

4 象の鼻テラス
(認定NPO法人スローレーベルによる「ソーシャルサーカス」のレクチャー)

 「ソーシャルサーカス」は、障害や事情のある・なしを超え、あらゆる人が一緒にサーカス技術の練習や習得を通じて協調性・ 問題解決能力・自尊心・コミュニケーション力などを総合的に育む取組で、現在世界各地で広がりを見せています。認定NPO法人スローレーベルは日本で初めてこのソーシャルサーカスを普及する団体として、取組を推進してきており、昨年話題となった東京2020パラリンピック競技大会開閉会式でもパフォーマンスを披露されました。参加者一行は、東京2020パラリンピック競技大会開閉会式でのステージアドバイザーを務めた同法人代表の栗栖氏から取組について説明を受けるとともに、サーカスグッズを用いた体験を行いました。

5 株式会社ユーグレナ バイオ燃料製造実証プラント視察

  株式会社ユーグレナは、2015 年に横浜市、千代田化工建設、伊藤忠エネクス、いすゞ自動車とANAホールディングスの協力のもと、国産バイオジェット・ディーゼル燃料の実用化への取組を開始しており、2019年春から、横浜市内で日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料の製造実証プラントを稼働しています。今回のツアーで、参加者が移動に使用し たバイオ燃料バスもこの取組の一つです。参加者一行はバイオ燃料製造実証プラントについて説明を受け、また、プラント内を視察しました。脱炭素社会実現に向けたイノベーティブな取組に対し、参加者から多くの質問が寄せられました。

(写真3)株式会社ユーグレナ バイオ燃料製造実証プラントにて記念写真を撮る参加者 株式会社ユーグレナ バイオ燃料製造実証プラントにて
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