グローカル外交ネット

平成29年3月22日
PRイベントの模様
(オープニングセレモニー)
Japan Nightの模様
日本酒・日本食文化総合セミナーの模様

 外務省及び在中華人民共和国日本国大使館は,工芸品,酒,食品を通じた地方の観光ルートのアピールや各地方の工芸品,酒,食品の中国における消費拡大等を目的としたPR事業として,「地域の魅力海外発信支援事業(北京)《东瀛匠心》」を実施しました。
 具体的には,(1)北京等のキーパーソンの九州・東北・北陸3地方への招へい事業,(2)北京でのPRイベント,(3)PRイベントの前夜祭的プログラム『Japan Night』,(4)中国の飲食業界関係者や専門家・メディア向けの『日本酒・日本食文化総合セミナー』を実施しました。

  • (1)招へい事業については,本年(平成29年)1月中旬から2月上旬にかけて,北京等のキーパーソン(工芸デザイナー,フードジャーナリスト,ワインジャーナリスト,ブロガー等)を,九州ルート(熊本県,佐賀県,福岡県),東北・北陸ルート(山形県,福島県,新潟県,富山県)の2ルートに分けて招へいしました。
    これらの方々は,日本酒,工芸品,食を通じて地域の魅力を体験し,招へい期間中及び事後,自らのブログや媒体を通じて体験した情報を発信し,さらにPRイベントでは,トークショーで自身の体験を語りました。
  • (2)PRイベントは,本年(平成29年)2月25日(土曜日)・26日(日曜日)の2日間,熊本県・佐賀県・福岡県・山形県・福島県・新潟県・富山県高岡市,北海道・青森県・宮城県・群馬県・神奈川県・山梨県・静岡県・愛知県・長崎県(計16自治体)の参加を得て,北京市の大型商業施設「U-TOWN」において開催しました。会場には2日間で延べ約1万5千人が来場しました。
     PRイベント初日のオープニングセレモニーでは,まず主催者側より内閣官房副長官野上浩太郎が挨拶を行い,日本の地域の魅力についてPRを行いました。また,駐中華人民共和国日本国特命全権大使横井裕,元サッカー日本代表選手で工芸品をはじめとする日本の伝統文化や日本酒について国内外で多数のプロジェクトを実施している中田英寿氏も登壇し,3名で鏡開きを行い華やかに幕開けしました。
     会場では,九州・東北・北陸3地方に招へいした方々によるトークショー,参加自治体によるプレゼンテーション,伝統工芸や食文化を体験できる各種ステージのほか,「日本酒」,「工芸品」,「食」,「観光」の4つのカテゴリーごとにその魅力が堪能できる「展示コーナー」を通じて,北京の方々に日本の地域の様々な魅力を肌で感じていただきました。
  • (3)上記PRイベントの前夜祭的プログラムとして,2月24日に北京市内の「Four Seasons Hotel Beijing」にて,『Japan Night』を開催しました。まず,駐中華人民共和国日本国特命全権大使横井裕より挨拶を行い,スペシャルゲスト中田英寿氏と共に参加者全員で日本酒による乾杯を行いました。参加した中国の飲食業界の有力者やワイン専門家,メディア,主要なオピニオンリーダーは,洋食と日本酒と日本の食器・カトラリーの工芸品とのマリアージュを堪能しながら思い思いに交流を行いました。会場では,日本の工芸品の展示も行いました。
     また,同ホテルの1階 「Opus Lounge & Bar」にて,3月3日から3月9日の期間,『Japan Night』で使用した食器やカトラリーを使用した洋食コースに日本酒を併せ,一般の方にも味わっていただく『Japan Week』を開催しました。1日当たり20組限定の特別コースですが,連日多くのお客さまが注文され好評を得ました。
  • (4)2月25日,上記PRイベント会場に隣接するクラウンプラザホテル(北京朝阳悠唐皇冠假日酒店)にて,日本酒プロフェッショナルとして,酒サムライコーディネーターの平出淑恵氏を招き,中国の飲食業界関係者や専門家,メディアへ向けて,和食以外と併せる新たな日本酒の嗜み方や,食器やカトラリーを含めた日本食文化の総合的な魅力を伝える『日本酒・日本食文化総合セミナー』を開催しました。第1部では平出氏による特別講演の後,平出氏と日本の工芸品関係者によるクロストークを実施しました。その後,平出氏がセレクトした日本酒の試飲体験コーナーをはさみ,第2部として上記(1)の招へい事業で日本を訪れたキーパーソンを交えたパネルディスカッションを行い,日本酒と工芸品や日本食について様々な視点から意見交換を行いました。

 外務省及び在中華人民共和国日本国大使館は,今後も引き続き,各地方の工芸品,酒,食品の中国における消費拡大や日本の地方における観光促進に努めて参ります。


グローカル外交ネットへ戻る