外交史料館

平成26年6月4日

 今般、「日露講和条約の署名に使用されたインク壺」が東京大学名誉教授渡邉昭夫氏から当館へ寄贈されました。日露戦争は、明治37年(1904)2月に始まり、両国はローズヴェルト米国大統領の斡旋により、翌年8月からアメリカのポーツマスで講和交渉(ポーツマス会議)を行いました。そして、明治38年9月5日、日露講和条約が調印されました。講和条約調印後、両国全権団は署名室の文具を記念として各々持ち帰りました。今般寄贈されたインク壺は日本側全権随員であった陸軍の立花小一郎大佐(当時)が持ち帰ったものです。渡邉氏は立花大佐のご親族にあたります。
 本インク壺は別館展示室にて公開しております。歴史的な場面で使用されたインク壺をぜひ一度ご覧下さい。

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